2001 Fiscal Year Annual Research Report
要求仕様記述からのデータ駆動型実時間実行システムの直接生成手法の研究
Project/Area Number |
13878052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西川 博昭 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (60180593)
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Keywords | 実時間処理 / データ駆動 / プロセッサアーキテクチャ / 要求仕様 / マルチメディア / 多重処理 / 仕様記述 / プロトコル |
Research Abstract |
研究初年度となる本年度は,マルチメディア通信において,相互干渉なく個々の時間制約を満たし,かつ自律的にメディア間同期を行う実行方式の確立を目的として,プロトコル・メディア処理のデータ駆動型実現法,ならびに,データ駆動型実時間実行システムの直接生成手法について,以下のような検討を行った. (プロトコル・メディア処理のデータ駆動型実現法) 分散オブジェクト環境CORBA(Common Object Request Broker Architecture)におけるプロトコル処理,および,動画像・音声圧縮処理のデータ駆動型実現法を検討した.本検討を通じて,ボトルネックのない実時間多重処理を目的としたデータ駆動プロセッサアーキテクチャの要件として,プロトコル・メディア処理に本質的に内在する逐次処理部の最適実行方式の確立が必須となることを明らかにした. (データ駆動型実時間実行システムの直接生成手法) 研究代表者らがこれまでに開発してきた,スーパーインテグレーションによるデータ駆動プロセッサシステムの開発支援環境を拡張し,要求仕様である時間制約・スループットの記述機能,ならびに,実行可能となった部分プログラムのクリティカルパスの明示機能,ターンアラウンドタイム・負荷のプロトタイピング機能を実現した.具体的には,要求仕様に基づき,ターンアラウンドタイムを算出し,時間制約内にあるかどうかユーザが比較可能な形で仕様記述上に提示するよう実現した.さらに,各プロセッサの負荷をグラフで表示し,ボトルネックとなる箇所が明示されるよう実現した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Aoki, S.Kudo, H. Nishikawa: "Data-Driven Protocol-Handling for Interoperable Networking Environment"Proc. of the 2001 International Conference on Parallel and Distributed Processing Techniques and Applications. 243-249 (2001)
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[Publications] Y. Wabiko, H. Nishikawa: "A Data-Driven Paradigm to Develop and Tune Data-Driven Realtime System"Proc. of the 2001 International Conference on Parallel and Distributed Processing Techniques and Applications. 350-356 (2001)
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[Publications] 浦田卓治, 榑林亮介, 西川博昭: "オンチップマルチプロセッサ型データ駆動アーキテクチャの評価手法とその実験的検討"情報処理学会論文誌. 42巻・SIG9(HPS3)号. 135-144 (2001)
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[Publications] H. Nishikawa, K. Aoki, H. Ishii: "Data-Driven Implementation of Efficient Protocol Handlers"Proceedings of Scuola Superiore Guglielmo Reiss Romoli 2002w Computer & Internet Conference. (CD-ROM). (2002)
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[Publications] 西川博昭, 我孫子泰祐: "タグ操作を許すデータ駆動プログラムの開発・再利用支援手法"電子情報通信学会論文誌. J85-D-I巻・3号. 294-302 (2002)
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[Publications] 西川博昭, 青木一浩: "プロトコル多重処理のデータ駆動型実現法とその実験的検討"電子情報通信学会論文誌. J85-D-I巻・7号(to be published). (2002)