2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13894010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松川 宏 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20192750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 勝 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20196869)
前田 京剛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (70183605)
川端 和重 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20261274)
那須野 悟 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90228073)
三浦 浩治 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (50190583)
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Keywords | 摩擦 / トライボロジー / ナノテクノロジー / ピン止め / 電荷密度波 / 磁束格子 / ナノトライボロジー |
Research Abstract |
内部に多くの自由度を持つ巨視的な系に外力を加えた場合、広義の摩擦を伴う複雑な運動を示すことがある。これに関した現象は固体界面の滑り摩擦から地震、電荷密度波、磁束格子など電子の巨視的凝縮相でのある種の秩序の運動など様々な分野の広いスケールに渡る。本研究では、研究代表者、分担者による周到な準備のもと、8月20〜22日に大阪大学豊中キャンパスにおいて、異なる分野、異なるスケールにわたる広義の摩擦現象に関する実験研究者と理論研究者が集まり、これらの現象を総合的に議論し分野間の交流を深める研究会"摩擦の物理"を開催した。80名ほどの参加者を得て、活発な議論が行われたた。これらの活動を通じて、"摩擦の物理"に関する研究グループが形成され、その後、数回の話しあいを経て、明確な将来の研究計画が立てられた。そして11月には科学研究費補助金特定領域研究"摩擦の物理"の申請へと結実した。この研究組織は総括班と7つの計画研究班からなり、以下のことを目的としている。 本研究は、現代物性科学・技術の成果をもとに新しい視点から、工学を含めた様々な分野における多様な系・レベルの摩擦機構の研究を有機的に繋げ、ミクロスケールからマクロスケールにわたる現象の階層性を正しく取り込み、摩擦の基礎的機構を統一的に解明する。摩擦の普遍性と個別性を明かにし、物理科学の新しい概念を生み出すとともに、その成果を踏まえた新たな摩擦制御技術の創生を目指す。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T.Kawaguchi, H.Matsukawa: "Numerical Simulations atomic-scale Friction between solid surfaces"Surface Review & Letters. Vol.8 No.5. 447-452 (2001)
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[Publications] T.Kawaguchi, H.Matsukawa: "Friction and complex dynamics at solid surfaces"Computer Physics Communications. (掲載予定). (2002)
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[Publications] T.Kawaguchi, H.Matsukawa: "Nanoscale Friction and Interfacial Effects"Proc. of the International Conference on Materials for Advanced Technologies. (掲載予定). (2002)
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[Publications] T.Kwaguchi, H.Matsukawa: "Numerical Study of Nanoscale Lubrication and Friction at Solid Interfaces"Proc. of Applied Statistical Physics : Molecular Engineering Conference. (掲載予定). (2002)