2001 Fiscal Year Annual Research Report
生涯学習における科学教育のシステム化に関する基礎的研究の企画調査
Project/Area Number |
13898003
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大高 泉 筑波大学, 教育学系, 教授 (70176907)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片平 克弘 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70214327)
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 助教授 (90209057)
鶴岡 義彦 千葉大学, 教育学部, 教授 (80172063)
庭野 義英 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50172739)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 助教授 (90252155)
|
Keywords | 生涯学習 / ディスタンスラーニング / 科学教育 / 科学リテラシー / コミュニティカレッジ |
Research Abstract |
我が国の生涯学習において科学教育が充実しているとは言えない。科学技術を巡る21世紀の我が国の状況を展望するとき、学校教育に限定された科学教育の研究のみでは全く不十分であり、対応できない。にもかかわらず、我が国の生涯学習における科学教育の問題は全く等閑に付されているといっても過言ではない。全国の生涯学習センターにおける科学関連の講座の貧弱さ・低迷・不人気ぶりは極めて深刻である。したがって、まさしく21世紀の我が国の科学教育研究には、生涯学習における科学教育の充実の方途と問題の解明が強く求められるのである。そこで、本研究企画は、今後の科学教育研究の重点を形成する生涯学習における科学教育を研究するためのパラダイムの構築をめざし、そのための企画と調査を多面的総合的に行うことを目的とした。本課題に関する研究の蓄積は少なく、今後の研究企画として、少なくとも、次の調査が必要なことが判明した。 1.生涯学習における科学教育の現状と課題に関する研究パラダイムの構築のための調査 2.成人の科学リテラシーに関する研究パラダイムの構築のための調査 3.生涯学習における科学教育のシステム・カリキュラムに関する研究パラダイムの構築のための調査 4.生涯学習における科学教育の方法に関する研究パラダイムの構築のための調査 5.生涯学習における科学の学習者に関する研究(学習ニーズ・興味関心・学習方法等々)パラダイムの構築のための調査 6.生涯学習における科学の教授者に関する研究(生涯学習としての科学教育の専門家:インタープリター養成のシステム・カリキュラム、社会的人材のストックと活用、等々)パラダイムの構築のための調査 7.先進諸外国の生涯学習における科学教育に関する研究(コミュニティカレッジ、ディスタンスラーニング(遠隔学習・ネット学習)、等々)パラダイムの構築のための調査
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 小菅 諭: "自然科学の知識の有無と新聞における科学記事の理解度との関係"日本科学教育学会研究会研究報告. 16・3. 1-6 (2001)
-
[Publications] 藤田 剛志: "いかにして私たちは科学概念を獲得するか-日常概念の発達に対する学校教育の影響に関する研究結果に基づいて-"日本科学教育学会年会論文集. 25. 101-126 (2001)
-
[Publications] 庭野 義英: "科学教育から見た総合的な学習-理科が好きな子どもを育てるために-"日本科学教育学会研究会研究報告. 16・3. 53-58 (2001)
-
[Publications] 熊野 善介: "理科学習におけるオーセンティックアセスメントの役割"理科の教育. 50・12. 16-19 (2001)
-
[Publications] 片平 克弘: "理科におけるポートフォーリオ評価の意義"理科の教育. 50・2. 12-15 (2001)
-
[Publications] 今村 哲史: "米国の環境教育カリキュラム開発に関する研究-NAAEEの学習ガイドラインを例として-"日本科学教育学会研究会研究報告. 16・6. 13-18 (2001)