2014 Fiscal Year Annual Research Report
汎用的コンクリート材料としての環境調和型セメント系材料による環境技術革新
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13F03063
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
濱 幸雄 室蘭工業大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HASSAN M. Z. 室蘭工業大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | フライアッシュ / 高炉スラグ微粉末 / 循環流動層ボイラー灰 / 自己修復性能 / 高靭性 / 高耐久 / 環境調和 / 繊維補強 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, 環境調和型高耐久性セメント系材料(green material)の開発および実用化を目指して, 副産物資源の成分, 粒度, 配合条件, 養生条件が諸物性に及ぼす影響を実験的に明らかにすることを目的としている。産業副産物であり, コンクリート製造時のCO2排出量を削減させることができるフライアッシュ(FA), 高炉スラグ微粉末(GGBFS)は供用期間中に生じたひび割れをコンクリート自らが閉塞させる優れた自己修復性を有することが明らかとなっており, その性能を有効に活用するとともに繊維補強等の最新の技術と複合することで高靭性, 高耐久性の新しい建設材料の開発を目指している。 平成26年度は, 前年度の実験研究を継続して実施しており, FA, GGBFSおよび大規模工場の自家発電施設から排出される循環流動層ボイラー灰(CFB灰)を混和材料として用い, 混和材料の種類, 粒径および粉末度, セメント種別, 水結合材比, セメント種別, 養生条件を変化させて作製したセメント硬化体の圧縮強度, ヤング係数, 曲げ強度などの力学特性および中性化抵抗性, 凍結融解抵抗性などの耐久性を評価している。さらに, 初期・劣化後・修復後のそれぞれの段階でのポテンシャルとしての耐久性の変化を比較することで自己修復性能を評価するとともに, マイクロスコープおよびX線CTを用いてひび割れの閉塞状況を可視化, 定量化する試みを行っている。また, 一部の条件でPVA繊維およびPP繊維を混入することによる靭性・耐久性の向上に及ぼす影響を評価している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した実験は予定どおりのスケジュールで進行しており, 着実にデータの蓄積ができている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は, 得られた実験データを基に分析, 解析を進め, 各種副産資源を有効活用した環境調和型高耐久性セメント系材料(green material)の最適条件および諸物性を明らかにして, 実用化可能な技術に発展させていく。 なお, 今後の研究計画の変更および研究遂行上の問題点はない。
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Research Products
(2 results)