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2013 Fiscal Year Annual Research Report

白紋羽病菌のヴァイロコントロールに向けた新規2分節dsRNAの性状解析

Research Project

Project/Area Number 13F03083
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

鈴木 信弘  岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) ATIFI Jamal  岡山大学, 資源植物科学研究所, 外国人特別研究員
Keywordsヴァイロコンロール / マイコウイルス / dsRNA / メガビルナウイルス / 白紋羽病菌 / IRES / 菌類ウイルス / 生物防除
Research Abstract

白紋羽菌、Rosellinia necatrixは日本の果樹に重大な被害を齎している植物糸状菌病である。本研究では、白紋羽菌に感染し、その病原力を衰退させる新規ウイルス(Rosellinia necatrix megabirnavirus1, RnMBV1)のウイルス学的性状とヴァイロコントロール(生物防除)因子としての潜在力を調べ、マイコウイルス学、ヴァイロコントールへの貢献を目指す。以下に、具体的な実施項目、成果を記述する。
1生物学的性状
1-1細胞質不和合性白紋羽病菌へのRnMBV1感染性。
受け入れ研究室で既に確立してあるウイルス粒子トランスフェクション法を利用し、菌細胞質不和合性の複数の白紋羽病菌への感染性ならびに病原力低下効果を確認した。
1-2他の植物病原糸状菌(クリ胴枯病菌)へのRnMBV1感染性。
1-1と同様にトランスフェクション法により、RnMBV1を目が異なるクリ胴枯病菌への感染性ならびに病原力低下効果を確認した。これらの結果は、RnMBV1のヴァイロコントロール因子としての可能性を広げる成果である。
1-3ヴァイロコントロール因子としてのRnMBV1の長期安定性の検討。ヴィロコントールの実施にはヴァイロコントロール因子の長期安定保存が不可欠であるが、その検討を行った。精製RnMBV1粒子は-80Cで1年以上安定に感染性を保持していた。
2分子生物学的性状
RnMBV1ゲノムセグメントはそれぞれ極めて長い(約1.6kb)の非翻訳領域(ミニシストロンを複数含む)と2つのORFをもつ。5'側ORFがどのような機構で完全長mRNAから翻訳されるかを、確立したリポーター系を用いて調べた。5'非翻訳領域がIRES(内部リボゾームエントリー部位)活性を持つことを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定していた実施項目を遂行してきている。

Strategy for Future Research Activity

感染性RnMBV1核酸の合成
2つのアプローチで感染性核酸の合成を試みる。形質転換用クローンの作成、試験管内完全長(+)RNA合成用クローンの作成をおこない、それらの感染性を確認する。感染性が認められた場合は、病徴発現(宿主菌の病原力低下能を含む)、ウイルス複製に関与する領域を同定する。

URL: 

Published: 2015-07-15  

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