2014 Fiscal Year Annual Research Report
システム生物学手法によるMA包装の物理的損傷・品質劣化軽減効果の解明
Project/Area Number |
13F03212
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
中村 宣貴 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所 食品工学研究領域, 主任研究員 (50353975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
THAMMAWONG Manasikan 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所 食品工学研究領域, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | システム生物学 / ブロッコリ / 振動 / MA包装 / ストレス / 遺伝子発現 / 品質 / LCA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、システム生物学的手法を用いて、3次元振動試験等による振動衝撃、荷重などの物理ストレス条件が、ブロッコリの損傷発生と品質低下の程度に及ぼす影響を明らかにすることを第一の目的とする。加えて、これらの物理ストレスによる損傷発生、および品質劣化の軽減に対するMA包装の効果を、定量的に評価することを目的とした。いずれの実験についても、ブロッコリを対象とした。 MA包装による振動ストレスの影響を調査した結果、ブロッコリを個包装することによる損傷軽減効果が確認された。また、MA包装による効果として、その後の貯蔵中の花らい質量、クロロフィル含量、糖含量の減少が抑制された。 前述の試験から得られたサンプルについて、定量リアルタイムPCRにより、呼吸、エチレン生成、クロロフィル分解、アスコルビン酸分解そしてストレスに関連する各種遺伝子の発現解析を実施した。変化が大きいと予想されるサンプルについては、BrassicaオリゴDNAマイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析を実施した。これらの結果から、遺伝子発現変化から、ブロッコリの品質変化を予測することが可能であることが示唆された。 さらに、MA包装によるブロッコリの供給を想定し、MA包装による資材の追加、ロスの低減による追加的生産流通の削減が、温室効果ガスの発生量に及ぼす影響について、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いた検討を行った。その結果、MA包装を施すことで、ブロッコリの生産、供給に関する温室効果ガスを低減できることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Evaluating the efficacy of modified atmosphere packaging (MAP) to reduce mechanical injury and quality loss of broccoli.2014
Author(s)
Thammawong, M., Umehara, H., Nakamura, N., Ito, Y., Orikasa, T. and Shiina, T.
Organizer
The 29th International Horticultural Congress (IHC2014).
Place of Presentation
Brisbane, Australia
Year and Date
2014-08-17 – 2014-08-24
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