2014 Fiscal Year Annual Research Report
自在に設計可能な分子ノギスによるグラフェンの層数に基づく分離
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13F03339
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小松 直樹 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30253008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIU Gang 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フラーレン・ナノチューブ / 分子認識 / 分離 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度には、大きな空孔を持つキラルな分子ノギスを用いた2層カーボンナノチューブ分離を行い、光学活性体を得るとともに、その外径を、1.5 nm に制御することに成功した。27年度の繰越分として、、二硫化モリブデンと二硫化タングステンのコール酸ナトリウム存在下でのボールミルによる剥離について検討を行った。得られた各ナノシートは、固体状態で凝集することなく、水を加え、手で振るだけで、容易に水に分散し、最低数ヶ月は保存でき、同一の品質の分散液が得られることが明らかとなった。この成果は、ごく最近、ChemNanoMat に受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2層カーボンナノチューブを包摂する大きな空孔を持つ分子ノギスの合成を含め、2次元ナノシートの厚みに対応する様々な空孔を持つホスト分子の合成が可能となった。一方、各種2次元化合物の剥離に関して検討を行い、それらの分析や扱いについてかなりのノウハウが蓄積されてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
ホスト分子の合成とそれによる抽出、抽出された2次元化合物の評価について検討を行う。
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Research Products
(13 results)