2015 Fiscal Year Annual Research Report
脳内にsiRNAを送達する高分子ミセルの創製とアルツハイマー病の標的治療への展開
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13F03349
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片岡 一則 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00130245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHENG MENG 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | siRNA / 血液脳関門 / アルツハイマー病 / 高分子ミセル / ドラッグデリバリーシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
siRNAを脳内へ送達しアルツハイマー病治療を検討した。具体的には脳実質部のニューロンのみに局在し、アルツハイマー病発症の原因物質の一つとして考えられるアミロイドβ(Aβ)産生に関わるβ-セクレターゼ(BACE)の発現を抑制するsiRNA (siBACE1)を用いた。また高分子ミセル(Gluc(6)/siBACE1/m)は、トリブロック共重合体のα末端にグルコースを導入した高分子を用いて調製し、直径30 nmで単分散であること動的光散乱測定および透過型電子顕微鏡観察より確認した。Gluc(6)/siBACE1/mはマウスの胎児より回収したPrimary Neuronに対してnaked siBACE1よち優位に取り込まれ、さらにBACE1の発現抑制効果においても最大で90%のノックダウン効率が認められた。またGluc(6)/siBACE1/mの体内動態を評価したところ、脳への優位な集積が確認された。特にグルコースリガンド密度25%については、投与量の約1.2%dose/gが脳へ集積した。続いて脳内でのGluc(6)/siBACE1/mの分布について二光子レーザーを搭載したIVRTCLSMおよび、脳切片の蛍光免疫染色を行いCLSMで観察を行ったところ、投与4時間後に脳深部の実質部における分布が多く確認され、BBBを通過した多くのGluc(6)/siBACE1/mが標的とするニューロンへ集積していることが明らかになった。そこで、in vivoの環境においてもsiBACE1が機能しているか内因性マウスBACE1のmRNAの抑制を定量的RT-PCRで評価したところ、単回投与で最大で約30%ノックダウンしていることが明らかになった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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