2013 Fiscal Year Annual Research Report
TFTマイクロ流路デバイスによるスマート癌診断システムの開発
Project/Area Number |
13F03353
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松永 行子 東京大学, 生産技術研究所, 特任講師
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KIM Young-jin 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | スマートポリマー / スマートビーズ / 血中循環腫瘍細胞 / 薄膜トランジスタ / 癌診断システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、血液やリンパ液の流れに乗って循環し、離れた臓器にまで転移を起こすことが知られている血中循環腫瘍細胞(CTC : Circulating Tumor Cell)の効率的捕捉・単離および濃縮を可能とするスマート癌診断システムの開発である。具体的には、CTCを選択的・可逆的・簡単に捕捉・放出可能なスマートビーズの開発と、薄膜トランジスタ(TFT : Thin Film Transistor)デバイスによる電気的処理を用いたビーズおよび細胞の濃縮が可能なスマートデバイスの開発である。 25年度の研究ではスマートポリマーの重合を行って、そのスマートポリマーの特性の測定及び解析を行った。そしてスマートビーズを作製し、その特性を測定及び解析を行っている。 スマートポチマーの原料のモノマーとして温度応答性を有するN-イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)とポリマーの末端に官能基を導入するためアミド基を有する2-アミノエタンチオール(AESH)を用いて重合反応することでスマートポリマーを作製した。得られたスマートポリマーはその末端に官能基(NH_2)を有するためカルボキシル基を有するポリスチレン(PS : po1ystyrene)ビーズとEDC/NHS反応をさせることでスマートビーズを作製した。得られたスマートビーズのサイズ、温度応答性、及び温度応答性におけるその特性の変化などの測定を行っている。 一方、TFTとポリジメチルシロキサン(PDMS : polydimethylsiloxane)の組み合わせでスマートディバイスを作製した。得られたスマートディバイス表面でのPSビーズを電気的処理によって捕捉・単離および濃縮ができることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年9月から26年3月まで行った研究は全てが予定通りであった。得られた研究の結果も今後の研究予定に影響がないと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度にはスマートビーズ・スマートデバイスそれぞれの精密な操作が可能な条件を確立する。そして、それらの組み合わせでスマート癌診断システムを作製し、血中循環腫瘍細胞を用いてその可能性を確立する。
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Research Products
(1 results)