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2013 Fiscal Year Annual Research Report

小分子化合物を用いた生殖系がん細胞におけるNF-κBとSTAT3の機能解析

Research Project

Project/Area Number 13F03512
Research InstitutionInstitute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

長田 裕之  独立行政法人理化学研究所, 長田抗生物質研究室, 主任研究員

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) RASUL Azhar  独立行政法人理化学研究所, 長田抗生物質研究室, 外国人特別研究員
KeywordsSTAT3 / NF-κB / 乳がん / 前立腺がん / 生殖系がん / 阻害剤探索 / 化合物アレイ
Research Abstract

がんの中でも多くを占める乳がんや前立腺がんなどの生殖系の組織に発症するがんを対象とした新たな治療法確立を目指す。その第一段階として、病変に相関して発現の亢進・活性上昇が見られる標的たんぱく質の阻害剤探索および特異的な情報伝達機構の解析を目的とした。具体的には、生殖系組織で発生するがんで高い活性がみられる二つの転写因子、NF-κBとSTAT3に着目し、これらの活性を阻害する化合物の探索及び同定した化合物による情報伝達経路の相互作用の解析をおこなう。この目的を達成するために、大きく分けて二つの取り組みを開始した。まず一つ目は、これらのタンパクに結合する化合物の中から、生殖系がん細胞特異的に効果を示す化合物を選抜する取り組みである。具体的には、約3000の天然化合物や合成化合物が固定された1枚のスライドガラスに、形質転換体に発現させたこれらのタンパク質を重層し、その後、抗体を用いて目的タンパク質が結合した化合物スポットを効率的に同定する。この化合物アレイ実験を行うために、タンパク質発現プラスミド用cDNAのクローニングを行った。もうひとつは、生殖系がん細胞と非生殖系がん細胞で異なる効果を示す化合物をレポーターアッセイにより同定し、作用機構を解析する取り組みである。この取り組みのための基礎データとして、使用する四種の培養細胞に対する、ライブラリーに収載されている500種に及ぶ標準化合物の毒性を検討し、細胞種特異的に毒性を示す候補化合物を複数同定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

・着任3ヶ月で、STAT3を標的とした抗癌小分子化合物取得に向けて、STAT3を発現しているMDA-MB231細胞の形態に影響を及ぼすNPDepo化合物の探索を開始し、併せて、STAT3およびPKM2タンパクの精製およびそれらを用いた制御化合物の探索系構築を順調に推進しているから。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画に従い、研究を遂行する。着任後3ヶ月であるが、特に問題点はない。研究および生活環境にも順調に適応し、研究が加速することが予想される。

URL: 

Published: 2015-07-15  

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