2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13F03733
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
水谷 雅彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (50200001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CAMPBELL Michael 京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マクダウェル / 和辻哲郎 / 人間 / 自然世界 / 社会環境 / エンハンスメント / ナッジ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は、私は和辻哲郎の思想とジョン・マクダウェルの思想との間のいくつかの関連点を検討した。「和辻:人間と自然」という発表においては、「人間」「自然世界」「社会環境」の3つの関係を検討した。そこで私は、和辻は彼自身の自然概念ゆえに、自然世界と社会環境を明確には区別できないと論じた。直近では、私はカント哲学をマクダウェルと和辻がそれぞれどのように理解していたのかを検討した。「カント哲学の自然概念」という発表で私は、和辻もマクダウェルも、自然世界に秩序を与えようという目論見を、カントから引き継ごうとしていると論じた。しかし私はカントがそう目論んでいたという彼らのカント理解は一面的なものであるということを示唆した。また、私は、和辻からの洞察を応用倫理学の諸問題に適用した。人間のエンハンスメントやナッジ理論を理解するためには、私たちは人間のアイデンティティが環境にどの程度結びついているのかを考慮しなければならないと論じた。たとえば、発表「ナッジの恐怖:ナッジ理論、リベラリズム、国家の役割」において私は、「市民は十分な情報に基づいて行為できる自由な行為者である」というリベラルの想定とナッジは整合的でないと論じた。また、発表「人間のエンハンスメント:一つの概観」において私は、予防原則は、ヒトゲノムに手を加えることを禁止する十分な理由を提供すると論じた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)