2015 Fiscal Year Annual Research Report
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13F03744
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹本 佳司 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20227060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MARCH TARYN 京都大学, 薬学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 脱炭酸型アルドール反応 / 2-アミノマロン酸ハーフエステル / 3-ケトグルタル酸ハーフエステル / シンコニンスルホンアミド触媒 / アンチーβーヒドロキシーαーアミノ酸 / δーヒドロキシーβーケトカルボン酸 / チオ尿素触媒 / ベンゾチアジアジンン触媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
anti-β-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体の不斉合成を目指し、2-アミノマロン酸モノエステルと種々のアルデヒドとの脱炭酸型アルドール反応を検討した。触媒に関しては、ベンゾチアジアジン系触媒よりも水素結合供与能の低いスルホンアミド触媒が高い選択性を与え、中でも2,3,4位にメトキシ基を3つ持つスルホンアミド触媒が最高のエナンチオ選択性を与えた。また、反応基質のアミノマロン酸ハーフエステルに関しては、アミノ基の保護基としてFmoc基を有するフェニルエステル誘導体が最適であった。最後に、シンコニジンからシンコニン由来のスルホンアミドに変更した触媒を用いCPME中でカルボン酸(C6F5CO2H)を触媒量添加した反応条件下で、4-ニトロベンズアルデヒドとアルドール反応を行うことで、最高のエナンチオ選択性 (90%ee)を達成することができた。上記で見出した最適条件下でアルデヒドの基質適用範囲の検討を行った結果、本反応は電子求引基を持つ種々の芳香族アルデヒドについては反応性と選択性共に遜色無く適用可能であり、対応するanti 付加体を主生成物として84-90% eeのエナンチオ選択性で得ることができた。しかしながら、電子供与基を有するベンズアルデヒドでは反応速度が低下し、収率は中程度になったが(23-62%)、まずまずのエナンチオ選択性で(68-88% ee)anti 付加体が生成することを明らかにした。 (2)3-ケトグルタル酸ハーフエステルとアルデヒドとの脱炭酸型アルドール反応を検討し、軸性不斉を有するベンゾチアジアジン触媒を用いることで、所望のsyn-δ,β-ジヒドロキシカルボン酸を最高74% eeで得ることに成功した。後者については、更なる選択性向上の検討が必要ではあるが、前者については研究成果がまとまったので、学術雑誌に投稿するため論文を作成中である
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)