2013 Fiscal Year Annual Research Report
日伊辞典のための「現代日本語書き言葉均衡コーパス」からのコロケーション抽出
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13F03790
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
前川 喜久雄 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語資源研究系, 教授 (20173693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
STRAFELLA Elga 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, コーパス開発センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013-04-26 – 2015-03-31
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Keywords | コロケーション / コーパス / イタリア人日本語学習者 / コロケーション辞典 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、①網羅性の高いコロケーションのリストの作成、②イタリア語を母語とする学習者に対してアンケートおよび面接調査によるコロケーション学習の困難に関する情報収集、③習上の問題に配慮した形で、イタリア人学習者を対象とした日本語コロケーション辞典のプロトタイプを試作、の3段階で実施することを想定していた。 現在までに実施できた研究内容は、『現代日本語書き言葉均衡コーパス』からのコロケーション候補抽出の効率化に関する研究である。日本語に関するコロケーションをある程度まで包括的に抽出するために、日本語を代表する書き言葉コーパスである『現代日本語書き言葉均衡コーパス』を対象とし、従来提案されている様々なコロケーション抽出手法を比較検討した。 各種法にはそれぞれ一長一短が認められるので、コロケーションの自動抽出技術は、候補の選択のために利用するにとどめ、最終的には人手による介入が必要不可欠というのが、現時点での結論である。 以上の研究は、先述の三段階うち、第一段階に該当するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画で予定していた三段階のうち、第一段階にあたる網羅性の高いコロケーションリストの作成をほぼ修了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今度は、当初計画で予定していた三段階のうち、イタリア人学習者を対象とした日本語コロケーション学習上の困難の調査に着手する。イタリアの大学等で日本語を学ぶ学生を対象に、アンケートと面接調査で情報を収集する予定である。
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