2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本とアジアの都市の気候変動制御技術、政策のコベネフィット評価に関わる研究
Project/Area Number |
13F03800
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
藤田 壮 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究センター, センター長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FARZANEH Hooman 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | コベネフィット / 評価ツール / 都市エネルギーシステム / GHG排出 / 大気汚染 / 数学モデリング / エネルギー最適化 / ガバナンス パッケージ |
Research Abstract |
研究の第一段階として、1)関連文献の復習、2)研究者や専門家と研究概要について話し合うためのミーティングの設定、3)解析的フレームワークの計画作成、4)第一段階としての予備的な結果を比較し、さらに第二段階で必要となるものについて話し合うため、都市のコベネフィットについての会議やワークショップへの参加を行ってきた。研究内容の発展のためUNU-IASと協力し次のような分析フレームワークの計画作成(第一段階)を行った。 ・異なるセクターにおける社会経済、技術開発、人口統計学開発などの異なるシナリオに基づく、都市における環境コベネフィットの評価のためのASI方法を使ったボトムアップ方式のコベネフィット評価ツールの開発 ・横浜、デリー、ジョクジャカルタなど特定の都市の異なるセクターから必要なデータを集めデータベースを開発 ・横浜スマートシティプロジェクトやデリーの電子ロードマネジメントからコベネフィットへの実際のアクセスを利用してのツールの初期テスト ・最適化理論と数理計画法を使い、温室効果ガス排出の可能な削減レベルと都市エネルギーシステムにおける最小大気汚染削減費用を見つけるための統合モデリングフレームワーク開発方法の見直し。 研究のコンセプトと方法論の開発、またワークショップに参加した地方公務員の協力により開発した方法の初期テストを通し、第一段階の全体的な目的は達せられたと考える。 存一段階での予備的な研究は、異なるセクターの統合が含まれるならば、開発した方法論が都市の気候コベネフィットの評価にとって有益であることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までのところ研究プロジェクトはスケジュール通りに進んでおり、研究のコンセプトと方法論の開発、またワークショップに参加した地方公務員の協力により行われた開発した方法の初期テストを通し、第一段階の全体的な目的は達せられたと思う。第一段階での予備的な研究は、異なるセクターの統合が含まれるならば、開発した方法論が都市の気候コベネフィットの評価にとって有益であることを示している。この研究を進めることで「家庭内や交通、廃棄物間の相互関係がどのように都市の気候コベネフィットに影響をおよぼすか」ということを示すシステム統合理論の興味深いアプローチのレベルに到達するだろうと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、下記の内容で研究を進めていく予定である。 ・都市エネルギーシステムに対する、家庭内、交通、一般廃棄物の3つのメインセクターの統合のための最適モデリングフレームワークの計画開発 ・イランや中国、インドネシアから選出した都市で集めた関連データを用いて収集研究データベースのアップデートをする ・テヘランの実際のデータを使って気候コベネフィットの量を測るためにモデルをテストする ・テヘランにてコベネフィットアプローチによる都市開発に関するワークショップを行い将来のロードマップについて議論する ・特定の都市の異なるセクターにおける気候コベネフィットの定量的評価と各政策目標の推進力と障害のパッケージの作成 ・国際学会や論文投稿を通して、研究発表を行う。
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Research Products
(2 results)