2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13GS0015
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石川 博通 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (20051667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八村 敏志 東京大学, 大学院・農業生命科学研究科, 助教授 (40238019)
日比 紀文 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50129623)
渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175127)
合田 宣人 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00245549)
阿部 啓子 東京大学, 大学院・農業生命科学研究科, 教授 (10151094)
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Keywords | 食品 / 免疫学 / 腸内フローラ / 経口免疫寛容 / 炎症性腸疾患 / 分泌型IgA抗体 / クリプトパッチ / 孤立リンパ小節 |
Research Abstract |
平成17年度の研究では腸管粘膜免疫応答の特殊性である分泌型IgA抗体(s-IgA)産生や経口免疫寛容(oral tolerance ; OT)の機構解明及び炎症性腸疾患(IBD)のマウスモデル追究などに成果をあげることが出来た。 1)IL-5を産生する特異なリンパ球が腸管粘膜固有層に存在し、このIL-5がs-IgA^+B細胞の発達分化に関与することを明らかにした(Eur.J.Immunol.34:1920-1929,2004)。 2)OTは腸管免疫応答の一大特殊性であり、その誘導機構解明が待たれている。経口的に投与された抗原(食物質)に特異的なT細胞は特異抗原を保持する抗原提示細胞(APC)に結合してLFA-1を活性化するものの、引き続いて誘導される接合面(≒lipid raft)に各種分子が集結して形成される有効なimmunological sinapse形成に異常のあることを明らかにした(J.Immunol.175:829-838,2005)。この新知見はOT誘導機構の解明や応用技術開発に向けて重要と評価されている。 3)IBDは年々増加傾向にある難治性疾患であり、各種IBDモデルマウスが開発され研究が進展している。われわれもサイトカインレセプターγ鎖欠損(γ^<-/->)マウスの潰瘍性大腸炎(UC)発症における責任細胞がIL-6産生CD4^+T細胞であることを明らかにした(Gastroenterobgy 128:922-934,2005)。現在、IBD発症におけるγδ-IELの役割を追究中である。
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Research Products
(4 results)