2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13GS0021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Creative Basic Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊池 和朗 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50134458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 直樹 旭硝子(株), 中央研究所, 主幹研究員
多久島 裕一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (10272585)
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Keywords | 光ファイバ / 光ファイバブラッググレーティング / 波長ルーティング / 光フィルタ / 分散補償 / 力-効果 |
Research Abstract |
光ファイバブラッググレーティング(FBG)は,インライン型のデバイスとして,狭帯域フィルタ,光ファイバの分散補償,光増幅器の利得等化などの機能を実現することができるため,将来の波長多重光ネットワークにおいて重要な役割をはたすことが期待されている。しかし,グレーティングの周期は書き込み時に決定されるため,デバイスパラメータを可変にすることが困難であり,これがFBGの応用分野を制限していた。これに対して本研究では,FBGの周期を歪により制御することにより,FBGに波長可変性,分散可変性などの新しい機能を付与することをめざしている。 本研究では,基板表面にFBGを接着し,基板に曲げを与える構造を導入した。この構造によりFBGに均一な歪みを加えることができ,反射率や3dB帯域に影響を与えることなく,波長可変範囲40nmを達成した。また,イッテルビウム共添加EDFにFBGを書きこむことにより,波長可変ファイバDFBレーザを実現した。波長可変範囲は27nmに達し,この範囲で単一モードが保たれている。 さらに,均一周期のFBGに不均一な歪分布を与えることにより,可変分散を実現した。基板の幅を長さの関数として線形に変化させ,この基板の一方を保持し他方に変位を与える。基板幅が均一である時は,歪みは長手方向に線形に変化し,基板上に接着されたFBGの周期は線形にチャープする。このため,FBGに可変な二次分散が誘起される。これに対して基板幅がテーパ状に変化している時は,FBGの周期も非線形にチャープするので,可変な分散スロープ(三次分散)を実現できる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Kikuchi, K.Taira, N.Sugimoto: "Highly-nonlinear Bismuth Oxide-based glass fibres too all-optical signal processing"Electron.Lett.. 38, 4. 166-167 (2002)
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[Publications] C.S.Goh, S.Y.Set, K.Taira, S.K.Khijwaria, K.Kikuchi: "Nonlinearly Strain-chiroed fiber Bragg grating with an adjustable dispersion slope"IEEE Photonics Technol.Lett.. 14, 5(未定). (2002)
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[Publications] M.Ibsen, S.Y.Set, C.S.Goh, K.Kikuchi: "Broad-band arntinuosly tunable all-fiber DFB lasers"IEEE Photonics Technol.Lett.. 14, 1. 21-23 (2002)
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[Publications] N.S.Moon, K.Kikuchi: "N×N optical cross-conned pased on tunabll fiber Bragg gratings with channel scalability"Electron.Lett.. 37, 23. 1402-1404 (2001)