2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J00221
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
前迫 真人 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / BACE / endocytosis / 高脂肪食 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病の危険因子として、糖尿病をはじめとした生活習慣が言われている。申請者はこれまでに、糖尿病や高脂血症がアルツハイマー病の危険因子であることをモデルマウスを通じて報告してきた。高脂肪食を摂取したアルツハイマー病モデルマウスは、普通食摂取のモデルマウスに比べて、有意に認知機能の低下が見られる。しかしながら、この詳細なメカニズムについては依然として不明である。そこで、申請者は、高脂肪食摂取により引き起こされるアルツハイマー病増悪の病態について分子レベルでの解明を目的に、本研究計画を立案した。 まず、アルツハイマー病モデルマウスに高脂肪食を摂取させる。すると、脳内の老人斑の増加が引き起こされるが、この老人斑の主成分はAβである。そこで、申請者は高脂肪食摂取によりAβの産生が亢進するのではないかという作業仮説をたてた。 実際にAβ産生に関わっているBACEという酵素の活性が亢進していることが示されたため、このメカニズムについて、先のモデルマウスの脳を用いてプロテオミクス解析を行った。 その結果、BACEと相互作用をしているAP-2というタンパク質が増加していることが明らかになった。BACEはAP-2およびclathrinと複合体を形成する。AP-2とより強固に結合することにより、細胞表面からendocytic pathwayに移動する。そこで基質であるAPPを切断する。 結果として、高脂肪食によりBACEはAP-2との相互作用が増大し、細胞氷炎からendocytosisされる。それにより、より多くのAPPを切断してAβ産生の方向に向かわせるということが推測された。このように、高脂肪食摂取がAP-2とBACEの相互作用を増強させて、より多くのAβを賛成させることが明らかになったが、その詳細な機序については今後の研究が待たれる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] DHC-PC and PSD-95 decrease after loss of synaptophysin and before neuronal loss in patients with Alzheimer's disease.2014
Author(s)
Yuki D, Sugiura Y, Zaima N, Akatsu H, Takei S, Yao I, Maesako M, KInoshita A, Yamamoto T, Kon R, Sugiyama K, Setou M
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 4
Pages: 309
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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