2013 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭による学校経営参画が学校保健の充実に及ぼす効果に関する研究
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13J00617
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
留目 宏美 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 学校保健 / 養護教諭 / 学校経営 |
Research Abstract |
学校保健の充実を図るための組織的・経営的諸条件の一つであると考えられる養護教諭による学校経営参画がどのような過程を経て、学校保健にどのような効果をもたらすのかを実証的に解明することを本研究の目的である。この目的を達成するための平成25年度の主な研究実施計画(交付申請時)は、養護教諭による学校経営参画によって学校組織・学校経営にどのような過程が導き出されるのか、すなわち、養護教諭による学校経営参画の内実を明らかにするとともに、養護教諭による学校経営参画によってもたらされている学校組織・学校経営への影響過程を明らかにすることであった。 これを踏まえ、平成25年度は、研究の目的を達成するために、文献研究に取り組むとともに、各種調査の研究デザインのさらなる精緻化を図った。その結果、養護教諭による学校経営参画を促進するための諸条件の解明についても、研究実施計画に盛り込むこととした。 それに伴って、実際に取り組んだ研究活動は以下3点である。一つ目は、養護教諭による学校経営参画の内実の解明である。これについては、インタビューデータの分析を進め、日本養護教諭教育学会誌(査読あり)へ掲載されるに至った。 二つ目は、養護教論による学校経営参画によってもたらされている学校組織・学校経営への影響過程の解明である。これについては、次年度も継続してデータ収集及び分析に取り組む予定としている。 三つ目は、養護教諭による学校経営参画を促進するための諸条件の解明である。これについては、X県下に所在する全ての公立学校(小学校・中学校・高等学校)の校長ならびに養護教諭を対象とする質問紙調査を実施し終え、現在、データ分析を行っている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的および課題を達成するための各種調査の全体デザインを精緻化し、所属専攻の博士論文中間研究発表会において研究計画を発表した。それを受けて、本年度は(交付申請書に予定していなかった)質問紙調査を実施した(現在、データ分析の最中である)。また、インタビュー調査の研究成果が日本養護教諭教育学会誌に掲載され(査読あり)、研究の目的を達成するために必要な各種調査の実施・分析・公表を着実に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き、データ収集及び分析に取り組み、養護教諭による学校経営参画によってもたらされている学校組織・学校経営への影響過程、及び養護教諭による学校経営参画によって導き出された学校保健に関する組織的・経営的条件が学校保健の充実へ及ぼす効果を実証的に明らかにしていく。
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Research Products
(2 results)