2014 Fiscal Year Annual Research Report
高齢期の体力保持に推奨される運動量および身体活動量
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13J00718
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大須賀 洋祐 筑波大学, 体育系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生活体力 / 高齢者 / 身体活動量 / 閾値 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度は,生活体力の低下と身体活動量の横断的な関係から,生活体力の低下が懸念される身体活動量の閾値を検討した(課題2).課題2で示された身体活動量の閾値は,横断研究であるため,危険域を抜けだす(閾値を超える)ことで,生活体力が向上するか,縦断的に検証する必要があった.そこで,平成26年度は生活体力の向上に対する閾値の有用性を検討することを目的とした. 対象者は,2012-2013年に筑波大学で開催した運動教室に参加した65歳以上の地域在住高齢者58名のうち,閾値を充たしていない25名を分析の対象とした.すべての対象者は,3ヵ月にわたる運動教室に参加した.教室は週1回,1回120分であり,20分の健康講話の後,15分の準備運動,30-50分の主運動,15-20分の整理運動で構成された.主運動はウォーキングを実践した.また,在宅運動として,ウォーキングを週3-5回程度実践するよう求めた.生活体力7項目(等尺性膝伸展筋力,5回椅子立ち上がり,30秒椅子立ち上がり,timed up and go,開眼片足立ち,ステップテスト,6分間歩行)を測定した.生活体力は,開眼片足立ち以外の全ての項目で有意に向上し,身体活動量も有意に増加した.各生活体力と身体活動量(1日あたりの歩数と中高強度身体活動時間)の変化量との相関係数を検討した結果,30秒椅子立ち上がりの変化量と中高強度身体活動時間の変化量,6分間歩行の変化量と歩数の変化量に,有意な相関関係がみられた.課題2で示された閾値を充たすことで,生活体力は有意に向上した.また,介入前後における身体活動量の変化量は,30秒椅子立ち上がりおよび6分間歩行の変化量と有意な相関関係が認められたことから,身体活動量の増加率に応じて下肢筋持久力や歩行持久力が向上する可能性が示された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)