2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J00860
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
齋藤 輝 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大腿四頭筋 / 表面筋電図 / 筋機能 / 力調節安定性 / 振動刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、表面筋電図を用いて中間広筋の神経筋活動を記録し、身体運動時の中間広筋の具体的な役割を検討することであった。大腿四頭筋における筋紡錘のIa線維による求心性入力を低下させるため、膝蓋腱または中間広筋に30分間の機械的な振動刺激を与えた。30分間の振動刺激の前後において、9名の被検者はモニタに示されたターゲット筋力に膝関節伸展筋力をできる限り調節する課題を行った。運動強度は随意最大収縮の2.5-30%であった。発揮筋力の変動を力データの変動係数を算出することで定量化し。これを力調節安定性の指標とした。さらに、力データに周波数解析を行って低周波成分 (0-3Hz) と高周波成分 (8-12Hz) に分割した。筋力発揮中に大腿四頭筋の4つの筋から表面筋電図を記録した。膝蓋腱の30分間の振動刺激前後において、力調節課題中の膝関節伸展力の変動係数に有意な変化は見られなかった。しかしながら、中間広筋に与えた30分間の振動刺激後、随意最大収縮の2.5%に発揮筋力を調節した際の変動係数が有意に増加した (P < 0.05)。また、最大筋力の2.5%に発揮筋力を調節した際における力の低周波成分のパワー密度は、長時間の振動刺激後に有意に増加した (P < 0.05)。なお、大腿四頭筋の筋電図振幅値は、振動刺激前後で有意な変化を示さなかった.本研究の結果は、中間広筋に与えた長時間の振動刺激は、大腿四頭筋の力調節安定性に影響を及ぼすことを示唆するものであった。このことから、中間広筋は低強度の筋機能に重要な役割がある可能性が考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)