2014 Fiscal Year Annual Research Report
摂食・情動に関与する受容体(メラニン凝集ホルモン受容体)の活性化制御機構の解明
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13J01969
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
濱本 明恵 広島大学, 総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Gタンパク質共役型受容体 / メラニン凝集ホルモン / 構造活性相関 / Gタンパク質 / 細胞内シグナル / Gタンパク質調節(RGS)タンパク質 / 摂食 / 情動 |
Outline of Annual Research Achievements |
(Ⅰ)哺乳類MCHR1におけるGタンパク質選択機構の解明 哺乳類メラニン凝集ホルモン受容体MCHR1において、細胞内第2、第3ループ領域に存在するアミノ酸6残基を置換したi2_6sub及びi3_6subはGi/o選択的に活性低下を示す。本年度は、免疫沈降法によりi2_6sub及びi3_6subがGi/oに対する親和性を低下しているかどうかを生化学的に解析した。そして、MCHR1-Gi/o間の安定的な免疫沈降条件を確立したが、再現性を得るのは困難であった。そこで、パーキンエルマー社のEnspire Label-freeを用いて、受容体発現細胞にMCHを添加した際のインピーダンスの変動を測定することで、各置換体のGタンパク質選択性を評価した。その結果、野生型MCHR1はGi/oに由来する初期の急速な上昇応答と、Gqに由来する遅延性の応答が認められた。一方、i2_6subとi3_6subは初期の上昇応答の低下を示し、Gi/o活性低下が認められた。また、論文投稿用に、これまでの実験データの再現性の確認や統計解析を行った。以上の結果をまとめた原著論文を自身で執筆し、Cellular Signaling誌(査読有り)に投稿・掲載された(Hamamoto et al., 2015)。
(Ⅱ)MCHR1-RGS8のin vivo相互作用解析 Gタンパク質調節(RGS8)タンパク質過剰発現マウスを作製し、現時点において、RGS8過剰発現マウスを2ライン確立した[他研究室との共同研究]。そして体重・摂食量測定及び種々の行動実験を実施した。野生型マウスと比較して、RGS8過剰発現マウスにおいて特徴的な行動が認められたため、現在再現性を確認中である。また、口腔への薬物投与実験から、RGS8過剰発現による特徴的な行動はMCHR1を介することが見出された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)