2015 Fiscal Year Annual Research Report
食からのエスニシティ・階層の生成・変動に関する研究-横浜鶴見の多文化接触領域より
Project/Area Number |
13J02182
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安井 大輔 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食 / エスニシティ / 階層 / 多文化 / 沖縄 / 移民 / ラテンアメリカ / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度(2015年度)は、食とエスニシティ・階層に関する本研究の成果をとりまとめるとともに、食や農に関する共同研究に参加し、書評や論考を発表した。 報告者は2014年度に、本研究の成果をもとに博士論文を京都大学に提出して学位を得ることができた。2015年度は、この学位論文を学術研究書として出版するべく、書籍用原稿への推敲と出版社との交渉をおこなった。 本研究プロジェクトのもう一方の軸である社会階層の変動についても調査し、研究報告と論文執筆をおこなった。社会階層に関する大規模共同研究プロジェクト「社会階層と社会移動調査研究会」(SSM調査)が2015年度が実調査にあたる。よって関西地域の教員・大学院生・ポストドクターらの参加メンバーとともに、京都地域を担当する班に所属し(他の実施地域は宮城県と東京都)、京都市内各地で無作為抽出された方々を訪問し、調査票により聞き取り調査をおこなった。実査と並行して、2015年度から地域別に研究会をおこなうことになり、大学院の先輩と共同報告をおこない論文を発表した。 さらに、報告者が修士課程以来、幹事をつとめている「食の研究会」は、農学、社会学、文化人類学、歴史学、哲学などさまざまなディシプリンの研究者と、<食>をめぐる諸問題を人文社会科学的なアプローチから考える研究会であり、毎月、京都大学に集まって研究発表や査読雑誌への論文投稿にむけたピアレビューをおこなっている。本研究会で、報告者は主要メンバーとともに、食に関する研究や文献をまとめた書評集『フードスタディーズ・ブックガイド(仮)』の作成を進め、2015年度も書評原稿を執筆した。 また受け入れ教員である秋津元輝先生とともに、総合地球環境学研究所における研究プロジェクト「持続可能な食消費を実現するライフワールドの構築―食農体系の転換にむけて」に参加し、食の倫理をめぐる共著の論考集の執筆を進めた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] コメント2016
Author(s)
安井大輔
Organizer
食の人文学―「かかわり」から考える
Place of Presentation
京都大学人文科学研究所
Year and Date
2016-02-16 – 2016-02-16
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