2014 Fiscal Year Annual Research Report
キチン系バイオマスの有効利用をめざした構造生物学:キトサン加水分解酵素
Project/Area Number |
13J03639
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
新家 粧子 近畿大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 糖質結合モジュール / キチン / キトサン / キトサナーゼ / NMR溶液構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
真菌類細胞壁に含まれるキチンおよびキトサンの有効利用を促進するため、構造生物学的手法によりキトサナーゼに存在するキトサン結合モジュール(DD1,DD2)の立体構造を明らかにし、キトサン認識機構を解明することを目的とした。DD1およびDD2の立体構造は、核磁気共鳴(NMR)法を用いた溶液構造解析により明らかにした。大腸菌発現系を用いて得られた13Cおよび15NラベルDD1、DD2を用い、1H-15N HSQCおよび3次元スペクトルの測定を行い、主鎖シグナルの帰属を行った。つづいて、1H-13C HSQC、HCCH-TOCSY、CCH-TOCSYの測定を行い、側鎖シグナルの帰属を行った。さらに、NOESYスペクトルの測定を行い、NOEを帰属し、CYANAプログラムによって構造計算を行った。その結果、DD1とDD2ともに、2枚のbetaシートからなるbetaサンドウィッチ構造を有し、その上下に突き出すようにいくつかのループ構造が存在することが明らかになった。さらにNMRを用いたキトサンオリゴ糖の滴定実験の結果、キトサンはDD1とDD2のbetaサンドウィッチ構造の上部のループ領域に結合することがわかった。また、結合に関与するアミノ酸残基の比較を行ったところ、DD1の36番目のグルタミン酸残基がDD2ではチロシン残基に置換していることがわかった。そこで、このアミノ酸残基について、DD1のグルタミン酸残基をチロシンに変異させたDD1-E36Yおよび、DD2のチロシン残基をグルタミン酸に変異させたDD2-Y36Eを作製し、キトサン結合実験を行った結果、DD1ではGlu36のチロシンへの変異が親和性大きく低下させ, また, DD2のTyr36のグルタミン酸への変異が親和性の増大をもたらした。以上のように、部位特異的変異によってCBMのリガンド特異性のコントロールが可能であることが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Interaction of di-N-acetylchitobiosyl moranoline with a family GH19 chitinase from moss, Bryum coronatum.2014
Author(s)
Shinya, S., Urasaki, A., Ohnuma, T., Taira, T., Suzuki, A., Ogata, M., Usui, T., Lampela, O., Juffer, AH., Fukamizo, T.
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Journal Title
Glycobiology
Volume: 24
Pages: 945-955
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Crystal structure of a “loopless” GH19 chitinase in complex with chitin tetrasaccharide spanning the catalytic center.2014
Author(s)
Ohnuma, T., Umemoto, N., Nagata, T., Shinya, S., Numata, T., Taira, T., Fukamizo, T.
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Journal Title
Biochimica et Biophysica Acta
Volume: 1844
Pages: 793-802
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Mutation strategies for obtaining chitooligosaccharides with longer chains by transglycosylation reaction of family GH18 chitinase.2014
Author(s)
Sirimontree, P., Suginta, W., Srinrho, N., Kanda, Y., Shinya, S., Ohnuma, T., Fukamizo, T
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Journal Title
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
Volume: 78
Pages: 2014-2021
DOI
Peer Reviewed
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