2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトCENP-Aヌクレオソーム-CENP-C複合体の構造・機能解析
Project/Area Number |
13J03931
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
有村 泰宏 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | エピジェネティクス / ヌクレオソーム / クロマチン |
Outline of Annual Research Achievements |
真核生物のゲノムDNAはヌクレオソーム構造を基本単位としたクロマチン構造を形成している。細胞分裂時の正常な染色体分配に必須なセントロメア領域には、CENP-A、CENP-Cなどのセントロメアタンパク質群が集積し、特殊なクロマチンが構築されている。本研究は、セントロメアクロマチンの形成機構の解明を目指して、CENP-Cが結合したCENP-Aヌクレオソームの生化学的・構造生物学的解析を行った。 平成25年度までに、CENP-A認識に十分なCENP-C内の領域を同定し、この断片をヒストンH4の末端に連結した“CENP-C連結ヌクレオソーム”の結晶を得ていた。そこで、平成26年度は以下の実験をおこなった。 1)平成25年度までの研究によって見出されていた結晶化条件を最適化し、200-300µm程度の大きさの結晶が得られる条件を決定した。 2)上記の結晶化条件の検討によって得られた結晶をもちいて回折データの取得を試みた。当初は良好な反射を得ることが出来なかったが、結晶の扱い方法を検討した結果、4 Å程度の回折点を得るまでに至った。 3)上記の研究に加えて、ヌクレオソームの物理的安定性を向上させることで、結晶の質を良化させることを図った。そこで調製したCENP-AとH3.3を1分子ずつ含むヌクレオソーム(CENP-A/H3.3ヌクレオソーム)は、CENP-Aヌクレオソームよりも安定であり、良質な結晶を晶出した。CENP-A/H3.3ヌクレオソームはCENP-Cを結合可能であり、CENP-A/H3.3ヌクレオソームを用いることで、CENP-C結合ヌクレオソームの結晶を良質化させることができる。これらの成果はScientific Reports誌に論文発表した。さらにこれらの研究が評価され、第87回日本生化学会において若手優秀発表賞を受賞した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Stable complex formation of CENP-B with the CENP-A nucleosome.2015
Author(s)
Fujita R, Otake K, Arimura Y, Horikoshi N, Miya Y, Shiga T, Osakabe A, Tachiwana H, Ohzeki JI, Larionov V, Masumoto H, Kurumizaka H.
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Journal Title
Nucleic Acids Res.
Volume: in press
Pages: in press
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Distinct features of the histone core structure in nucleosomes containing the histone H2A.B variant.2014
Author(s)
Sugiyama M, Arimura Y, Shirayama K, Fujita R, Oba Y, Sato N, Inoue R, Oda T, Sato M, Heenan RK, Kurumizaka H.
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Journal Title
Biophys J.
Volume: 106
Pages: 2206-2213
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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