2013 Fiscal Year Annual Research Report
キャップリボース2‘-Oメチル化による自然免疫系の活性制御機構の解明
Project/Area Number |
13J04558
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
喜村 大志 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | RNAメチル化 |
Research Abstract |
当該年度は、宿主1型キャップ2'-0メチル基転移酵素(Cmtr1)の機能を、Cmtr1遺伝子ターゲティングおよびCmtr1遺伝子ノックダウン細胞株を作製する事により解析した。Cmtr1欠損の胚盤胞では、内部細胞塊は正常に発生する一方で栄養膜の成長が遅延する事を明らかにした。またCmtr1欠損マウスが発生の初期に胎生致死である事を明らかにした。更にレンチウイルスを用いてshCmtr1を野生型マウス胎児線維芽細胞(MEF)に導入し、CmtrlのmRNA発現量が低下したCmtr1ノックダウン細胞株を樹立した。その結果、Cmtr1遺伝子ノックダウン細胞では著しく2'-0メチル化レベルが低下したpoly (A)-テイルRNAが蓄積していることを明らかにした。一方でCmtr1遺伝子ノックダウン細胞はMTT試験において細胞生存率に異常を示さなかった。以上の結果からCmtr1がPoly (A)-テイルRNAのキャップ2'-0メチル化を誘導し、胚発生時の栄養膜形成に重要な役割を担う事を明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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