2014 Fiscal Year Annual Research Report
偏波干渉SAR解析による高精度地表変動解析及び災害分布特定手法の開発
Project/Area Number |
13J05029
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石塚 師也 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地表変動 / 干渉SAR解析 / 地熱開発 / 偏波 / 地球観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
PS干渉SAR解析は、衛星に搭載された合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar; SAR)で取得されたデータから、時系列の地表変動を推定する手法である。当解析手法は、Persistent scatterer(PS)と呼ばれる干渉性の高いピクセルの位相情報を用いて地表変動の推定を行い、広域の地表変動を高精度に推定できる点に利点をもつ。一方、解析対象地域によって、PSの数が少ない場合もあり、特に植生が多い地域などでは、高精度かつ空間的高密度に変動推定を行うことが難しいという課題点もあった。 申請者は、当解析技術の事例研究と手法開発を進めることで、現状の解析技術の利点と課題点の明確化および、現状の課題点を補うための手法の開発を行った。当該年度では、まず、日本最大の地熱開発地域である八丁原地熱開発地域に本手法を適用した。地熱開発地域において推定された地表変動から、地下熱水の移動を推定できる可能性が指摘されており、効率的な開発のために変動のモニタリングは重要である。しかし、この地域の地表面は、植生に覆われており、従来は解析が難しいと言われていた。そのため、本研究では、SARデータのノイズ量に応じて、フィルタリングを行うことで、より空間的に密に地表変動を推定した。地位評変動は空間的な不均質性を示しており、熱水移動方向の不均質性が示唆された。 さらに、より多くの解析地域で、空間的高密度かつ高精度に地表変動を推定するために、偏波を用いた解析手法開発を行った。昨年度は主偏波成分(HHおよびVV)のみを用いた解析手法を開発し、より空間的高密度に地表変動を推定できることを示した。当該年度は、主偏波および交差成分(HH、HV、HV)を用いた手法を開発した。その結果、従来の単偏波のみを用いた解析や主偏波成分のみを用いた解析より、空間的高密度に地表変動を推定できることが分かった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)