2014 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生を実現可能な超音波血管治療法の提案と動脈硬化度診断支援システムの開発
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13J05651
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平野 陽豊 広島大学, 工学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 連続血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,我が国において心血管系疾患や脳血管障害等の循環器に関する疾患による死亡者は全死亡者数の約30%に及んでおり,これらの主原因は動脈硬化であることが広く知られている.動脈硬化は動脈が肥厚し硬化する進行性の症状であり早期発見が困難であるという特徴を有しているため,有効な予防策および治療対策の確立は急務の課題であるが,現在までに動脈硬化発生の詳細なメカニズムは解明されていないが,血管内皮機能の衰えが動脈硬化進行の一因になることがこれまでに明らかになっている. 本研究では,動脈硬化症の診断・治療・治療に対する評価を非侵襲で一貫して行えるシステムの実用化のための基礎検討を行う.本年度は動脈硬化症診断支援システムのブラッシュアップとして,様々なヒト血管特性を反映している連続血圧を体表面の動脈から計測可能なシステムの試作を試みた.実験では,健常者6名に対して,試作センサと市販の橈骨動脈用連続血圧計を用いて橈骨動脈の連続血圧計測を行った.その結果,提案センサを用いて血圧の直流成分である平均血圧に相当する信号は非常に精度よく計測できることが確認できた.血圧の交流成分である脈圧に相当する信号は,センサ特性の違いにより脈の反射波の概形が異なっていることを確認したが,市販センサと試作センサから計測された波形間に高い相関を有していることを確認した.本研究により,動脈硬化診断に必須である連続血圧値を橈骨動脈や指尖以外の体表面で計測できる可能性を示唆した.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Development of a Continuous Sphygmomanometer Using Electromagnetic Induction2014
Author(s)
Harutoyo Hirano, Tomohiro Fukuchi, Zu Soh, Yuichi Kurita, Akihiko Kandori, Yuko Sano, Ryuji Nakamura, Noboru Saeki, Masashi Kawamoto, Masao Yoshizumi, and Toshio Tsuji
Organizer
2014 IEEE Biomedical Circuit and System Conference
Place of Presentation
Lausanne, Switzerland
Year and Date
2014-10-22 – 2014-10-24
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