2015 Fiscal Year Annual Research Report
B中間子のタウレプトン・ニュートリノ対崩壊事象を用いた標準模型を超える物理の探索
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13J05915
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
今野 智之 首都大学東京, 理工学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 素粒子実験 / フレーバー物理 |
Outline of Annual Research Achievements |
Belle II実験は高エネルギー加速器研究機構(KEK)のSuperKEKB加速器から送られる7GeVの電子と4GeVの陽電子を用いた電子陽電子衝突型加速器実験であり、前身のBelle実からビーム衝突性能を40倍に増強することで素粒子物理学における標準模型を超える新物理事象の探索を行う実験である。Belle II実験は2018年度から全ての検出器を使った衝突事象観測を行う計画である。本研究ではBelle II検出器からの測定データを収集するデータ収集(DAQ)システムの開発を行いBelle II実験の確実な実施に貢献するものである。報告者は2013年度よりBelle II実験グループに参加しDAQシステム全体を制御・監視ソフトウェア開発中心にBelle II DAQシステム対して主体的な貢献を果たしてきた。昨年度から電磁カロリメータ(ECL)検出器で行われている宇宙線を使った検出器の性能試験が始まっておりビーム衝突観測本測定と同様のデータ収集システムを用いてデータ収集を行っている。本年度に入ってからはELC検出器の試験に加え中央飛跡検出器や側面粒子識別装置TOPでも宇宙線性能試験を開始し、本報告者の開発した制御ソフトウェアにより複数系統のデータ収集を実現した。また、検出器の管理ソフトウェアの開発も並行して進められ、特に重要な高電圧電源制御システムへのソフトウェアの開発を重点的に進めており、先行している粒子識別装置ARICHでは開発がほぼ終了した。ARICH検出器をモデルケースにして崩壊点検出器を除くほぼ全ての検出器で基本動作の確認が完了するなどシステムの組み込みは順調に進行している。一方で崩壊点検出器については2016年4月よりドイツDESY研究所にて電子ビームを用いた性能試験が予定されておりDAQシステムの性能試験と検証も行う。報告者はビーム試験準備のため3月に2週間 DESY研究所に滞在し現地に設置したDAQシステムのハードウェアの検査と試験を行い十分な性能が得られることを確認した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)