• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

肺線維症モデルを用いた線維化の分子・細胞基盤の研究

Research Project

Project/Area Number 13J05983
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

津久井 達哉  東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords線維症 / 呼吸器疾患 / 創傷治癒
Outline of Annual Research Achievements

前年度の研究により、I型コラーゲンのレポーターマウスであるCol-GFPマウスの肺に肺傷害を起こすと、GFP発現細胞において線維化関連遺伝子が発現上昇することが明らかとなった。一方で本研究の問題点は線維化の前後でGFP陽性集団の同一性が担保できないことであり、より精密な肺における間質系細胞の系統分けが必要である。

肺の間質系細胞の系統解析を行うため、ペリサイトマーカーNG2のレポーターマウス、NG2-DsRedマウスと導入した。Col-GFPマウスとNG2-DsRedマウスを交配し、F1マウスの肺間質系細胞におけるレポータータンパク発現を解析した。肺のlineage 陰性細胞におけるレポータータンパク発現細胞は、主にA: Col-GFP+ NG2-DsRed-, B: Col-GFP+ NG2-DsRed+, C: Col-GFP- NG2-DsRed+, の3集団に分けられた。それらの3集団におけるPDGFRaとCD146の発現を調べた所、A集団においてはおよそ80%がPDGFRa陽性、5%がCD146陽性細胞であり、B, C集団においてはそのほとんどがCD146陽性細胞であった。組織上において細気管支周囲の平滑筋細胞はCol-GFPとCD146を発現しており、血管周囲の平滑筋細胞はCol-GFP, NG2-DsRed, CD146を発現していた。Col-GFP- NG2-DsRed+陽性細胞は肺胞領域に存在していた。また、3次元超構造解析により、Col-GFP- NG2-DsRed+細胞がペリサイトの、Col-GFP+ NG2-DsRed- PDGFRa+細胞が線維芽細胞の特徴を持っていることが明らかとなった。これらの結果から、Col-GFP+ NG2-DsRed- PDGFRa+細胞は線維芽細胞、Col-GFP- NG2-DsRed+細胞はペリサイト、Col-GFP+ NG2-DsRed+細胞は血管周囲の平滑筋細胞であることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

予定していた新規トランスジェニックマウス系統の動作確認が1系統を除いてできていないため。

Strategy for Future Research Activity

トランスジェニックマウス系統樹立が難航しているため、線維芽細胞系譜追跡の別方法を検討する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Qualitative rather than quantitative changes are hallmarks of fibroblasts in bleomycin-induced pulmonary fibrosis2015

    • Author(s)
      Tatsuya Tsukui
    • Organizer
      The 4th NIF winter school
    • Place of Presentation
      シンガポール
    • Year and Date
      2015-01-18 – 2015-01-23
  • [Presentation] 線維化領域辺縁部に存在する線維芽細胞に特徴的なオステオポンチンの発現2014

    • Author(s)
      津久井達哉
    • Organizer
      日本炎症・再生医学会
    • Place of Presentation
      沖縄 万国津梁館
    • Year and Date
      2014-07-01 – 2014-07-04

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi