2015 Fiscal Year Annual Research Report
地球表層における揮発性元素の物質循環および大気・海洋の起源と進化に関する研究
Project/Area Number |
13J06922
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鹿児島 渉悟 東京大学, 大気海洋研究所, 助教
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 物質循環 / 火山 / マントル / 大気海洋 / 希ガス / 硫黄 / ハロゲン / 炭素 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はマントル-大気海洋における揮発性元素の物質循環を解明することであり、それに関する実験と成果報告を行った。世界各地の代表的な海底火山で採取された岩石試料中の揮発性元素を、質量分析計やクロマトグラフィー装置で分析して得られたデータを基に、グローバルな元素循環の議論を行った。また、火山ガス試料, 堆積物試料を分析して沈み込み帯のデータを増やした。得られた火山ガスのデータを基にして御嶽山の火山活動の変化を議論した論文が、8月にNature系列の国際誌であるScientific Reportsに掲載された。また、硫黄, 炭素の物質循環に関する成果を5月に千葉県で開催された地球科学の学会、および7月にカリフォルニア大学バークレー校で開催された深部炭素循環の研究集会において発表し、フッ素の物質循環に関する成果を12月にサンフランシスコで開催された地球物理学の学会で発表した。これらの研究成果は、詳細に見積もられていなかった硫黄, フッ素のマントル-大気海洋におけるグローバルな物質循環を、明確に物質循環が分かっているヘリウムを基準にして推定した先駆的なものであり、地球表層に存在する硫黄, 炭素の起源は上部マントルであることを、またフッ素のマントルからの放出量は従来考えられていた値よりも低いことを示した。加えて、NanoSIMSを用いた微小領域における塩素同位体分析手法について、8月にプラハで開催された地球化学の学会で発表した。これは沈み込み帯における揮発性元素の挙動を追跡するために有用と考えられる技術であり、早期の手法確立が期待される。また、任期中に得られたデータを基に、地球表層における揮発性元素の物質循環に関する博士論文を執筆, 提出し、3月時点で東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻における博士論文審査会を通過済みである。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Ten-year helium anomaly prior to the 2014 Mt Ontake eruption2015
Author(s)
Sano, Y., Kagoshima, T., Takahata, N., Nishio, Y., Roulleau, E., Pinti, D. L. and Fischer, T. P.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 5
Pages: 13069
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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