2013 Fiscal Year Annual Research Report
漫画に対する画像処理 (漫画の特徴を考慮した検索とリターゲティング)
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13J07696
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 勇佑 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 漫画 / 検索 |
Research Abstract |
研究の目的である漫画に対するスケッチ検索の実現, 及び漫画に対する応用的画像処理に向けて, 私は今年度に以下の四つを実現した. (1)スケッチ検索の基本となる, 漫画に対するエッジベース画像特徴料の記述・比較方式を提案した. これは漫画の内容に踏み込んで検索を行う世界で初めての取り組みである. これにより, 現在急速に発展しており今後も市場が拡大していくであろう電子漫画の領域において, 従来にない検索を行うことが可能となる. 現在中規模のデータセットにおいて実現した内容を論文投稿して結果を待っている段階にある. (2)効率的なインデクス構造の構築. 数百万枚などの大規模な漫画画像を扱うためには, より効率的なインデクス構造を作る必要がある. 現在, プロダクト量子化を基本とした新しいインデクス構造を考えており, 論文投稿準備中である. (3)お絵かき支援技術. 漫画の応用処理を考える上で, 漫画を「描く」行為に注目した時, 電子技術を用いてお絵かきを支援することが考えられる. 私は今年度にマイクロソフトリサーチアジアに研究インターンに行き, 描き手の想像力を刺激しお絵かきを支援するシステムを提案した. この内容は実験が全て終わり, 論文投稿準備中にある. (4)漫画の応用処理. 私は自身の研究に加え, 現在研究室で漫画を研究するグループを率いて研究指導・共同研究を行っている. 現在後輩との共同研究として「漫画の領域選択」「イラスト画像の類似度を考慮した可視化とブラウジング」の研究を行った. これらの内容は現在論文投稿し結果を待っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
私の研究計画である(1)漫画画像特徴量記述, (2)効率的インデクス, (3)大規模実装, のうち, (1)を実現し論文投稿中であり, (2)について論文投稿準備中である. また発展的な内容としてその他の応用処理の内容も論文投稿準備中である. よっておおむね順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
効率的インデクス構造の内容をより深く掘り下げ, より大規模なデータベースで実験を試す. またそれを漫画画像に適用し, 大規模な漫画画像に対し検索を実現する. さらに, 発展的な漫画応用処理についても引き続き研究を続ける.
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