2014 Fiscal Year Annual Research Report
形態可変ディスプレイのインタラクションに関する研究
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13J09313
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
落合 陽一 東京大学, 情報学環・学際情報学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ディスプレイ / プログラマブルマター / 触覚ディスプレイ / 質感表現 / 音響浮揚 / コンピューテーショナルフィールド |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,形態可変ディスプレイの研究に関して明確な進捗があった.博士研究として微細形状の変形する質感ディスプレイ(コロイド膜の変形ディスプレイ)とスクイーズ膜効果による触覚ディスプレイ,音響浮揚のアプリケーションによる浮遊ディスプレイのそれぞれに関して研究が進捗し,論文が受理された.具体的にはコロイド膜に関する形態可変ディスプレイの質感変更について論文誌に業績が採択され,超音波による触覚変化に関するものも2件の国際会議発表があり,音響フェーズドアレイによる音響場を用いたマニピュレーションおよび形態可変ディスプレイに関する研究も2本の論文誌に採択された.また口頭発表,デモ等数件の業績があった.これらの研究業績に対して,グッドデザイン賞や経済産業省イノベーティブテクノロジー賞など数々の賞を受賞した.2年間の博士研究を通じて合わせて論文誌および国際会議論文で8本の業績があり,それを元に博士論文を執筆し,形態可変ディスプレイについての成果をまとめあげた.博論のコントリビューションとしては,計算機によって生成される物理場を用いてヒューマンインターフェースとするという概念と,それを音響場を用いて実装しディスプレイとして用いるという構成にて書き上げた.また,その学位請求論文を基に博士の最終審査に合格した.東京大学の早期修了プログラムにより2015年4月に修了予定である.来年度以降は音響場だけでなく,本年度から継続中のレーザーや他の場をもちいたヒューマンインターフェースの実現に向けてさらなる研究を重ねたい.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初3年を予定していた博士研究を2年で終えることができた.博論を書き上げて,一旦の区切りとし,本成果を発展させる形で次の研究をスタートさせたい.
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Strategy for Future Research Activity |
音響場を用いることで形態可変ディスプレイや触覚ディスプレイ,マニピュレーション技術の開発を行ってきたが,今後はこの知見を光や電波に応用し,異なる形の形態可変ディスプレイ分野(コンピューテーショナルフィールド分野)を作っていきたい.
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Looking glass time2014
Author(s)
Yoichi Ochiai
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Journal Title
Leonard the International Journal of Society for the Arts, Science, and Technology
Volume: 47 (4)
Pages: 406-407
Peer Reviewed
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