2015 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム語の指示詞と文末詞-本国と在日ベトナム系コミュニティにおける運用の比較-
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13J09326
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安達 真弓 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ベトナム語 / ダイクシス表現 / 指示詞 / 文末詞 / 感動詞 / 文法化 / 会話分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
【博士論文の提出】 ベトナム語の近・中・遠3系列の指示詞と、それと同形の文末詞・感動詞の関連についてまとめた博士予備論文を2015年10月に東京大学大学院人文社会系研究科に提出し、2015年12月に行われた予備論文審査に合格した。その後、博士学位申請論文を2016年3月に提出した。最終審査は2016年5月の予定である。本論文では、上記の3要素はそれぞれ『近』:「話し手のコントロール下にある情報」、『遠』:「コントロールはできないが明確に認識できる情報」、『中』:「聞き手と共有すべき情報」という区別により系統立っているという共通点があることを指摘した。その主張の根拠となるデータは、会話分析的手法と記述的手法とを組み合わせて分析した。それは、自然談話をデータとすると実際の使用例を観察できるものの、エリシテーション調査から得られるような、母語話者が直観的に典型的だと感じる例を抽出しにくいためである。この点について、2016年3月に「話しことばの研究会」において口頭発表し、言語を分析する際の手法に関する疑問点・問題点を参加者と共有した。 【今後の課題】 博士論文では、依然として指示詞の複合形、述語としての指示詞単独形、指示副詞などの扱いや、文法化の歴史的道筋の提示の仕方などが課題として残った。それらの解決のためには、歴史的資料を読み解いたり、移民コミュニティにおいて新たなデータを収集したりすることも勿論必要であるが、これまでに収集した自然談話データをまた違った角度から分析することの中にも、新たな発見の余地があると考える。よって、2014年度に収集した絵カードを並べるペアタスクのデータに現れた指示詞の分析や、家族の夕食時の会話データの中の感動詞の分析などを、今後も進めたい。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)