2015 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ選手における末梢性疲労の回復に有効な栄養教育法の検討
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13J09447
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
砂見 綾香 東京農業大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | スポーツ選手 / 疲労 / 炎症 / 抗酸化 / 上気道感染症 / 食物摂取頻度調査 / 野菜 / 栄養教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
高強度運動は、末梢性疲労指標としての酸化ストレス・炎症の増加、免疫能の低下を招く。これらの回復遅延は、スポーツ選手における上気道感染症の易発症と密接にかかわる。本研究は、スポーツ選手における末梢性疲労の早期回復、さらには上気道感染症の予防に向けて、スポーツ現場で実施可能な栄養教育法を提案することを目的としている。 最終年度は、大きく3つの成果が得られた。一つ目は、介入研究により、10日間の玉ねぎ摂取が一過性自転車運動後のインターロイキン-6および遊離脂肪酸濃度の産生を抑制することを明らかにした。ただし、血中d-ROMs、BAP値は玉ねぎ摂取により変化はみられず、酸化ストレスや抗酸化能に与える影響については、今後さらなる検討が必要である。二つ目は、横断的な観察研究により、スポーツ選手では野菜を毎日食べることが上気道感染症発症リスクの予防につながる可能性が示された。三つ目は、煩雑な食事調査を行わなくても、スポーツ選手自身が食事を評価することを可能とするため、10食品群による簡易的な食物摂取頻度調査の妥当性を検討した。その結果、4段階による摂取頻度だけでなく、「毎日」摂取するか否かといった質問によって、各食品群の摂取量をある程度の精度で評価できることを明らかにした。 以上から、「毎日」の野菜・果物摂取頻度に焦点をあてた栄養教育がスポーツ選手の運動後の疲労回復、さらには上気道感染症の予防に活用できる可能性を示す成果に繋がった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Validity of a semi-quantitative food frequency questionnaire for collegiate athletes2016
Author(s)
Ayaka Sunami, Kazuto Sasaki, Yoshio Suzuki, Nobuhide Oguma, Junko Ishihara, Ayumi Nakai, Jun Yasuda,Yuri Yokoyama, Takahiro Yoshizaki, Yuki Tada, Azumi Hida, and Yukari Kawano
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Journal Title
J Epidemiol
Volume: 26
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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