2014 Fiscal Year Annual Research Report
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13J09500
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
齋藤 亮 京都大学, 基礎物理学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ガリレオン / 宇宙論 / 修正重力理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
ガリレオン理論という単一スカラー場と質量の無い2自由度のテンサー場を含む理論を非摂動的に量子化し、宇宙論に応用しようとした。1年目の結果を受けて、一度ガリレオン理論の非摂動的正準量子化は諦めて、ガリレオン理論とは別の、さらに大きなクラスの理論(GLPV 理論)の理論の構造を調べた。この理論はガリレオンと同じく非正準な運動項を含むため、通常のやり方では正準形式に移れず、ハミルトニアンが構成できない。しかし、補助場のような場を使って、ラグランジアンに全微分項の違いは許して書き換えてやると、正準変数が定義でき、ハミルトニアンが構成できることがわかった。このハミルトニアンは、少なくとも古典的には元の書き換える前のラグランジアンと同じ時間発展を与える。しかし、ガリレオン理論も含めたこれらの理論は拘束系であり、量子化するためには拘束をすべて解いた物理的ハミルトニアンを求めるか、FPゴースト場を入れてBRST量子化するという広く知られた方法が必要である。両者は共変か共変でないかの違いしかないので、観測量を計算するときには同じ結果を与える。後者は非物理的な場を残さなくてはならないので、計算がやや煩雑になる。そのため、前者の拘束を解く方法で物理的ハミルトニアンを求めることを試みた。まず、あるゲージの下で、拘束条件をすべて求め、理論の自由度と物理的ハミルトニアンを求めることを行った。結果として、予想通りにテンサー場が2つとスカラー場が1つの理論になっており、物理的ハミルトニアンもマルチプライヤーについての微分方程式が解ければ求まることがわかった。この内容は論文にまとめられすでに出版されている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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