2014 Fiscal Year Annual Research Report
ジアシルグリセロールキナーゼβ(DGKβ)の脳高次機能に及ぼす影響に関する研究
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13J09790
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
石坂 光絵 岐阜薬科大学, 薬学部, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ジアシルグリセロールキナーゼ / 躁病モデル動物 / バルプロ酸 / オランザピン |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究から、ジアシルグリセロールキナーゼβ (DGKβ)欠損マウスにおいて自発活動量の亢進、不安関連行動の減少、認知機能障害といった躁病様の表現型が認められている。また、これらの異常行動に対して、リチウム塩が改善作用を示すことを明らかにしている (Kakefuda et al., PLoS ONE, 2010)。臨床において躁病の治療薬として用いられているバルプロ酸、オランザピンがDGKβ欠損マウスの行動に及ぼす影響を検討した。バルプロ酸、オランザピンを単回または反復投与した後に、オープンフィールド試験により自発活動量と不安関連行動を、Y字型迷路試験により認知機能を評価した。 バルプロ酸 (100mg/kg)、オランザピン (1 mg/kg)の単回投与は、DGKβ欠損マウスの自発活動量亢進や不安関連行動の減少を改善しなかった。一方、バルプロ酸 (100mg/kg/day)、オランザピン (1 mg/kg/day)の15日間の反復投与はDGKβ欠損マウスにおいて認められる自発活動量の亢進および不安関連行動の減少を有意に改善した。また、これらの結果に加えて、バルプロ酸 (100mg/kg/day) の反復投与はDGKβ欠損マウスの認知機能障害も有意に改善した。 これらの結果は、DGKβ欠損マウスにおいてリチウム塩に加え、バルプロ酸、オランザピンなどの既存躁用治療薬も異常行動に対して有効であることを示す結果であり、DGKβ欠損マウスの躁病マウスモデルとしての予測妥当性を示すものである。DGKβ欠損マウスは躁病モデル動物として有用であり、躁病の病態解明や新規躁病治療薬のスクリーニングにおけるDGKβ欠損マウスの有用性を示している点で大変重要な知見である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)