2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規ナノポーラス金触媒の創製と分子変換反応への応用
Project/Area Number |
13J10331
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石川 敬章 東北大学, 大学院理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | チタン酸ナノワイヤー / イオン吸着 / 酸化セリウムナノロッド / 酸素吸蔵 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、極めて高いストロンチウム吸着特性を有する新たなチタン酸化物ナノワイヤーの合成法の開発に成功するとともに、低温において優れた酸素吸蔵放出能を有する酸化セリウムナノロッドの合成に成功した。 1.脱合金化法を用いたチタン酸ナノ材料の開発研究 チタン酸ナノワイヤーは重要な金属酸化物材料であり、多くの合成法や応用研究が報告されてきた。しかし従来の合成法は、不安定な原料や高温条件を必要とし、構造制御が困難なことから、より簡便な合成法が求められていた。そこで種々検討した結果、チタン-アルミニウム合金をアルカリ水溶液に浸すだけという極めて穏和な脱合金化法を用いてチタン酸ナトリウムナノワイヤーを合成することに成功した。この材料を用いて、ストロンチウムイオンの吸着実験を行ったところ、本材料は従来の水熱法で合成されたチタン酸ナトリウムナノワイヤーと比較し、約4倍の吸着量と300倍以上の吸着速度を持つことを明らかにした。 2.脱合金化法を用いた酸化セリウムナノロッドの開発研究 酸化セリウムは重要な金属酸化物材料であり、その酸素吸蔵放出能(OSC)は、現在の自動車用三元触媒において欠かせないものとなっている。しかし、酸化セリウムのOSC特性を発現するには通常400度以上の高温が必要である。しかし、近年のハイブリッド車の普及に伴い触媒温度は低下する傾向にあり、低温域にも対応可能な高い活性を持つ材料の開発が望まれている。今回、脱合金化法をセリウム-アルミニウム合金へと展開することで、酸化セリウムナノロッドの合成に成功した。得られたナノロッドは直径が5~7nmと非常に微細な構造をもち、またそれに伴いセリアナノロッドの中で最も大きな200 m2/g以上の比表面積を有している。本材料の酸素吸蔵放出能を評価した所、200度においては従来法で得られた材料の約5倍の活性を示した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Nanostructured Zr-Pd Metallic Glass Thin Film for Biochemical Applications2015
Author(s)
Ketov, S. V.; Shi, X.; Xie, G.; Kumashiro, R.; Churyumov, A. Y.; Bazlov, A. I.; Chen, N.; Ishikawa, Y.; Asao, N.; Wu, H.; Louzguine-Luzgin, D. V.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 5
Pages: 7799
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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