2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13J10618
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
熱海 悠子 北里大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ゲノム不安定生 / マイクロサテライト不安定性 / ミスマッチ修復 / DNA複製ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢がリスク要因となるがんの多くは、ゲノム不安定性を伴って発症する。ゲノム不安定性は染色体不安定性(CIN)とマイクロサテライト不安定性(MSI)に大別される。ミスマッチ修復(MMR)欠失下ではマイクロサテライト領域に繰り返し回数の異常(MSI)と高頻度の変異導入が認められるが、それらの誘導機構は不明であった。 本研究課題では、MMR欠損細胞を用いてMSI導入機構及び、高変異形質の獲得過程を明らかにすることを目指し、昨年度までに下記のことを明らかにしてきた。(1)MSI誘導は増殖停止状態における「DNA複製ストレス」に起因すること、(2)野生型細胞ではDNA複製ストレスに起因したDNA損傷の相同組換修復効率が低く、これに起因して4倍体形成が誘導されること、(3)MMR欠損細胞における高頻度の点突然変異導入は、不死化形質の獲得に伴うこと、(4)前記変異導入には相同組換修復過程における、校正機能を持たないDNAポリメラーゼの誘導が関与することを明らかにしてきた。そこで本年度は、MSI導入の詳細な機構解明を目指して研究を実施した。MMR欠損細胞を用いて、DNA複製ストレスに伴って誘導される複数種類のDNAポリメラーゼをノックダウンした背景で、薬剤への耐性獲得を誘導したところ、前記複数種類のDNAポリメラーゼのうち1種類をノックダウンした背景では、耐性の獲得に伴うMSI導入が誘導されないことが明らかになった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] ATM and SIRT6/SNF2H Mediate Transient H2AX Stabilization When DSBs Form by Blocking HUWE1 to Allow Efficient gammaH2AX Foci Formation2015
Author(s)
Atsumi Y, Minakawa Y, Ono M, Dobashi S, Shinohe K, Shinohara A, Takeda S, Takagi M, Takamatsu N, Nakagama H, Teraoka H, Yoshioka K.
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Journal Title
Cell Reports
Volume: 13
Pages: 2728-2740
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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