2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14011248
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
斎藤 成也 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 教授 (30192587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤山 秋佐夫 国立情報学研究所, 学術研究情報研究系, 教授 (60142311)
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Keywords | 人類進化 / 分子進化 / 染色体 / 類人猿 / ゲノム進化 |
Research Abstract |
斎藤成也)昨年度に完成したゴリラのフォスミドクローンライブラリーについての論文を投稿した。HoxAクラスター30kb領域の配列決定を終了し,現在解析および論文を作成中である。HoxAクラスターの全配列決定は、ゴリラ7フォスミドクローンとチンパンジーBAC2クローンについてショットガン配列決定を終了し,現在finishingの途中である。チンパンジー22番染色体については、7BACクローンの配列を完成した。現在配列の解析が進んでいる。 藤山秋佐夫)チンパンジー、オランウータン、ニホンザルのうち、チンパンジーについては13xのBACライブラリ作成を終了した。ゴリラ、オランウータン、ニホンザルについてはライブラリ作成が進行中である。また、チンパンジーについては、22番染色体特異的フォスミドライブラリ、Y染色体特異的フォスミドライブラリを構築した。チンパンジー染色体22番、23番、Y染色体の長腕全体、もしくは一部の配列解析を進めている。チンパンジー雄4個体、雌1個体から採取した血液から、リンパ芽球細胞株を樹立した。チンパンジー全ゲノムBACライブラリ、上記1)に相当する染色体特異的フォスミドライブラリについて、高密度プール方式によるクローンスクリーニング体制を構築した。チンパンジー22番染色体、23番染色体対応領域についての構造解析のため、前者については長腕全体、後者については長腕約1/3のコンティグクローン地図を作成し、各々共同研究による配列決定に供している。チンパンジー22番染色体、ヒト21番染色体の配列比較に基づき、ゴリラ、オランウータン、ニホンザルについて対応領域の比較を進めている(論文準備中)。また、Y染色体について同様な比較検討を行うための準備を開始した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Osawa M.: "Evolution of the cystatin B gene : implications for the origin of its variable clodecarner tandem repeat in humans"Genomics. 81. 78-84 (2003)
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[Publications] Duan J.: "Synonymous mutations in the human dopamine receptor D2 (DRD2) affect mRNA stability and synthesis of the receptor"Human Molecular Genetics. 12・3. 205-216 (2003)
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[Publications] Andres A.M.: "Understanding the dynamics of Spinocerebellar Ataxia 8 (SCA8) locus through a comparative genetic approach in humans and apes"Neuroscience Letters. 336. 143-146 (2002)
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[Publications] Sumiyama K.: "Adaptive evolution of the IgA hinge region in primates"Molecular Biology and Evolution. 19・7. 1093-1099 (2002)
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[Publications] 藤山秋佐夫: "ゲノム時代の比較ゲノム学"科学. 73. 407-411 (2003)
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[Publications] 斎藤成也: "霊長類の比較ゲノム解析-現状と展望-"学術月報. 55・12. 1163-1166 (2002)
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[Publications] 斎藤成也: "長谷川真理子編著『ヒト,この不思議な生き物はどこから来たのか』 第3章:ヒトゲノムと類人猿ゲノムの比較から人間の独自性を探る"ウェッジ選書. 221 (2002)