2002 Fiscal Year Annual Research Report
広帯域放送通信を有効利用した分散システム上のデータ管理技術に関する研究
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14019063
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原 隆浩 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (20294043)
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Keywords | Grid / プッシュ型情報システム / キャッシング方式 / データ相関性 / 並列計算 / データ放送 |
Research Abstract |
本研究は,平成13年度に推進した同課題名の研究プロジェクトを継続するものである.平成14年度は,Gridなどの大規模並列計算環境において,広帯域放送通信をデータ管理に利用することを想定し,クライアントが相関性のあるデータアイテムを効果的にキャッシングする方式を考案した.考案方式では,クライアントのデータ利用時間およびデータアイテム間の相関性に基づいて,次回および次々回のアクセス要求に対する応答時間の利得を計算し,最も利得が大きいようにキャッシュを置き換える. シミュレーション実験により,考案方式の性能評価を行った.性能評価の結果,データ利用時間が長い場合は,データ利用時間を考慮しない従来方式と比較して,応答時間を大幅に短縮することを確認した.Gridのように大規模な並列計算を行う環境では,処理単位となるプロセスの実行には大きな時間がかかることが多いため,考案方式の有効性は高いものと考える. さらに,これらの研究成果に基づいて,プッシュ型情報システムのプロトタイプの実装を開始した.現状は,UDP通信をベースとする画像配信システムを開発しており,動作確認と簡単な実測評価を行っている. 今後は,GridのデファクトスタンダードであるGlobusをプラットフォームとして,プロトタイプシステムの実装をさらに進める予定である.さらに,平成13年度と14年度までに考案したデータ管理方式を,実装したプロトタイプシステム上に実現し,いくつかのアプリケーションを動作させることで,考案方式の実環境における有効性を検証する予定である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 内田 渉, 原 隆浩, 西尾章治郎: "アクセス要求発生頻度の時間的変化を考慮した相関データの放送スケジューリング"情報処理学会論文誌:データベース. 43・SIG9. 28-38 (2002)
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[Publications] T.Hara: "Replica Allocation Methods in Ad Hoc Networks with Data Update"Proc. of ACM Int'l Conf. on Information and Knowledge Management. 186-193 (2002)
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[Publications] 原 隆浩: "アドホックネットワークにおけるプッシュ型配送データのための協調キャッシング方式"日本データベース学会Letters. 1・1. 67-70 (2002)
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[Publications] M.Kashita, T.Terada, T.Hara, M.Tsukamoto, S.Nishio: "A Collaborative Query Processing Method for a Database Broadcasting System"Proc. of IASTED Int'l Conf. on Communications, Internet and Information Technology. 60-66 (2002)
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[Publications] 内田 渉, 原 隆浩, 西尾章治郎: "プッシュ型情報システムにおけるデータ利用時間を考慮したキャッシング方式"電子情報通信学会データ工学ワークショップ論文集. (電子出版). (2003)
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[Publications] M.Kashita, T.Terada, T.Hara, M.Tsukamoto, S.Nishio: "An Adaptive Query Processing Method according to System Environments in Database Broadcasting Systems"Proc. of ISCA Int'l Conf. on Computers and Their Applications. (To appear). (2003)