2002 Fiscal Year Annual Research Report
科学教育における教育の適時性・感受性期の実証的研究
Project/Area Number |
14022245
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
村井 護晏 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (70040730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 正太郎 大分県立芸術文化短期大学, コミュニケーション学科, 教授 (50107017)
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Keywords | 教育の適時性 / 科学教育 / 理科教育 / 脳波 / 感受性期 / 臨界期 / 中国 |
Research Abstract |
まだ研究途上であるが得られた知見をまとめてみる. 1.指導要録の評価と脳の関係 教育の成果は指導要録でその評価がなされる.そこで,指導要録のデータを多変量解析的に分析し,脳との位置関係が対応つくことが示された. 2.数学脳の脳マップ 言語脳は左脳のブローカ中枢やウエルニケ中枢として知られている.それでは数学脳はどこにあるのかは興味深い.脳疾患患者の過去のデータ等から,左脳ウエルニケ中枢と手指感覚野の間当たりにあることが推測される. 3.脳の発達の基本様式と学習 脳の発達の基本様式が学習の仕方を左右する.それが臨界期,感受性期の問題である.一度つくられたシナプス回路も環境との相互作用で,不要だと見なされると,その回路は2度とつくられないことからくる問題であり,その知られている事実を集めた. 4.得意領域と履歴の関係 被験者の現在の得意領域と履歴の関係を調査した.被験者としては生育の違う外国人,特に多くの中国人を含めることが出来た.多くの興味ある結果が得られたが,紙面の関係で省略する. 5.事象関連電位とキャッチアップ 脳が"あれ","奇妙だ"と感じるときのP300やN400について,追跡した.刺激語として,科学の法則に関係するものをつかった.その法則を熟知しているかどうかを脳波的観点からつきとめることが出来ることを示せた. 6.脳の使用領域と集中度 脳波に関しての他の実験結果として,脳の活動域の分散の仕方に違いがあることがわかった.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 村井護晏, 周尚文: "脳波活動からみた科学教育研究へのアプローチ--科学の法則認知による事象関連電位について"理科教育学研究(日本理科教育学会研究誌). 42・3. 21-26 (2002)
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[Publications] 村井護晏, 魏強: "脳の活動域と脳波の関係についての実証的研究--理科ディベート中の脳波活動から"理科教育学研究(日本理科教育学会研究誌). 43・2. 45-50 (2002)
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[Publications] 村井護晏, 魏強, 森哲司, 江田英雄: "脳波的知見からみた理科教授学習過程の研究"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 621-622 (2002)
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[Publications] 村井護晏, 周尚文, 王那: "中国と日本の学生のもつ科学のイメージの比較"物理教育(日本物理教育学会研究誌). 50・4. 232-236 (2002)
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[Publications] 村井護晏, 周尚文: "今日の科学技術教育でもっとも力を入れるべきもの--教育の適時性から"日本科学教育学会年会論文集26. 151-152 (2002)
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[Publications] 周尚文, 村井護晏: "今日の科学技術教育でもっとも力を入れるべきもの--中国の素質教育の立場から"日本科学教育学会年会論文集26. 143-144 (2002)
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[Publications] 森一夫編, 村井護晏他: "21世紀の理科教育"学文社. 179 (2003)