2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14023203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
保谷 徹 東京大学, 史料編さん所, 助教授 (60195518)
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Keywords | 日本史 / 幕末史 / 軍事 / 技術 / 英国 / 施条銃 / 外務省 / 下関戦争 |
Research Abstract |
本研究は、施条銃段階への移行を計りつつあった幕末期軍事技術の到達点を解明することを目的とし、1)軍事書籍・文書史料と現存する銃器そのものの調査、2)欧米列強側に残された軍事レポートや図面類の収集・検討の二つの方向から作業をすすめている。 今年度(初年度)おこなった作業は以下の通りである。 (1)英国外務省文書マイクロフィルムから日本関係の画像史料をピックアップしてファイリングし、データ化をはかった。現在1870年代までの本省ファイル(FO46)と日本公使館ファイル(FO262)から約400件が抽出済みである。 (2)英国公記録局(PRO、リッチモンド市)へ出張調査を行い、日本関係絵図・地図目録との照合作業の上、軍事施設・設備等々の図面類を調査した。このうち、研究代表者が所属する画像史料解析センターのプロジェクト研究(代表:保谷)と連携し、約100点ほどの画像史料をデジタルデータとして入手した。 (3)同じく英国タイン&ウェアー文書館(ニューカッスル市)へ出張し、アームストロング社関係史料から幕末期の施条砲輸入等に関して調査した。 (4)オランダ海軍博物館(デンヘーレン)に出張し、1864年の下関戦争において長州藩から接収された野戦砲一門を調査した。 (5)幕末期に製作された国産「施条」銃の調査をおこない、X線撮影等による非破壊検査を実施して、その構造的特徴を検討した。あわせて、旧伊豆韮山代官江川家が所蔵する木製施条器械の分析を行なっている。 (6)とくに土佐藩を対象として分析・検討し、「施条銃段階の軍事改革と土佐藩」(2002年6月30日、高知シンポ)として発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 保谷 徹: "施条銃段階の軍事改革と土佐藩"高知シンポジウム記録集. (発表予定). (2002)
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[Publications] 保谷 徹: "1864年英国工兵隊の日本報告(1)"東京大学史料編纂所付属画像史料解析センター通信. 20号. 4-7 (2003)
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[Publications] 保谷 徹: "1864年英国工兵隊の日本報告(2)"東京大学史料編纂所付属画像史料解析センター通信. 21号(発表予定). 7-8 (2003)