2005 Fiscal Year Annual Research Report
近世日本における光学機器の光学性能および製作技術の調査研究
Project/Area Number |
14023210
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
冨井 洋一 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (90026245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 良雄 京都大学, 理学研究科, 助手 (30217541)
梅辻 諄 大阪経済大学, 教養部・経営情報学部, 教授 (30066815)
岩崎 恭輔 京都学園大学, 経営学部, 教授 (90241158)
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Keywords | 田中久重 / 萬年自鳴鐘「萬年自鳴鐘」 / 和時計 / 伝統工芸 / 鋳物師 / 国友鉄砲鍛冶 / Scheifel銃 / 気砲 |
Research Abstract |
本年度(〜平成17年3月31日)の研究実施計画 1.「萬年自鳴鐘」の分解調査と復元機の製作 現在国立科学博物館に寄託されている田中近江大掾久重作の「萬年自鳴鐘」の分解調査と復原・再生プロジェクトに協力した。担当箇所は金工、彫金、木工、木彫刻、螺鈿、蒔絵、七宝、硝子および時計機構材料等の完全復原である。それは嘉永五年(1851)当時、京都の工芸美術の粋を集成させた美術工芸品であったからである。そのために分解調査では、EPMA,360kVX線透過写真撮影装置、蛍光X線元素分析、赤外線分光分析、三次元精密形状測定器等の最新の科学的機器を駆使し、その結果から推定される製作手法を京都伝統工芸家に復原・再生させた。結果は報告書に詳しいが、愛知万国博覧会(H17,3/23-9/22)に展示され、マスコミ、観客等に多大の感動を与えた。さらに国立科学博物館において製作工程を含む展示会(H17,9/10-9/13)を催し、広く本研究の成果を公開した。 2.「第七回国際シンポジウムin長野」の開催と上田市博特別展示 本シンポジウム(H17,10/21/23)は、本特定領域研究の最終大総括を兼ねて総括班と協力、20弱の地域博物館との連携、全国からの小・中・高校連携における成功的結果を示した。我々京都大学「光学機器班」上田市立博物館において技術と科学の融合を歴史的に示した。本シンポジウムは十数個のサテライトシンポジウムを含み、学術会議会長、経団連副会長等の講演参加があり、国家的に高く評価された。 3.調査研究報告と海外研究者との交流 3-1「日本銅鏡の材料・技術に関する諸問題」第六回小研究会(H17.8.26)報告者:久保智康(京都国立博物館)、冨井洋一、冨田良雄(京都大学)、山本富士夫(山本合金社長) 3-2冨田良雄編「江戸時代の科学技術と信州・上田展示サテライトシンポジウム-入館者アンケートにみる市民の評価-」
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Research Products
(14 results)
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[Book] 幕末佐賀科学技術史研究2006
Author(s)
冨田良雄, 冨井洋一, 松田勝彦(分担執筆)「佐賀藩関連の光学器機の調査」(pp.29-33)
Total Pages
78
Publisher
文部科学省特定領域研究総括班・佐賀班幕末佐賀科学技術史研究会
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[Book] 幕末佐賀科学技術史研究2006
Author(s)
山口久範, 本多美穂, 小川博司, 松田勝彦, 冨田良雄, 冨井洋一, 久保田諄, 岩崎恭輔(分担執筆)「金武良哲製作木製顕微鏡の性能調査と復元現模型製作について」(pp.34-38)
Total Pages
78
Publisher
文部科学省特定領域研究総括班・佐賀班幕末佐賀科学技術史研究会
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