2003 Fiscal Year Annual Research Report
機器製造にみる在来技術と導入技術の融合過程の調査研究
Project/Area Number |
14023220
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
奥山 修平 中央大学, 法学部, 教授 (80257815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 修平 中央大学, 法学部, 教授 (90111244)
加賀美 鉄雄 中央大学, 法学部, 教授 (30119531)
菅原 彬州 中央大学, 法学部, 教授 (80055235)
河邑 肇 中央大学, 商学部, 助教授 (60307171)
兵藤 友博 立命館大学, 経営学部, 教授 (20278477)
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Keywords | 技術史 / 科学史 / 技術導入 / 技術移転 / 機器製造 / 洋学 / 蘭学 / 日本史 |
Research Abstract |
本年度の研究は、国内の史料調査の中心は、韓国における技術(主に陶磁器技術など)、ならびに日本における九州北部における技術(主に陶磁器技術など)の関連を探ることにあった。 海外調査の韓国(2003年9月)においては、釜山、慶州、水原、江華島などにおいて、現存する技術ならびに関連博物館史料館を訪問し、調査を行った。また印刷技術(朝鮮活字本)関連の調査も行った。その中で、日本朝鮮間における技術伝播の構造を具体的に考察する事ができた。この調査には奥山・菅原・本間・兵藤の分担者他、菊池(中央大学名誉教授)・雀部(立命館大学教授)の協力者が参加した。また、研究分担者の一部(粟野宏ら)は、ドイツにおける印刷技術の調査を実施した。 国内調査において、全体行動としては、九州北部の調査行が行われた。訪問先は、主に佐賀・長崎県が中心で、具体的には、佐賀市、武雄市、有田市、伊万里市、佐世保市、平戸市、長崎市を訪問した。調査の中心は、陶磁器技術におかれたが、近世初期の平戸・出島の役割、幕末近代化の諸施策を調査することも行われた。この調査には、奥山・菅原・加賀美・本間・河邑の分担者ほか、菊池(前掲)・長崎(中央大学教授)・加藤(前東京大学教授)・行武(東京大学史料編纂所所員)の4氏が参加され、調査への協力を得た。 なお、各自のテーマに沿っての史料調査は、西川如見関係の調査、神戸市立博物館などを中心に行われた。また先年に引き続き、大沼氏旧蔵史料の調査も行われた。 また史料購入は、国内文献もあるが、全体としては海外の同時期の科学技術に関連する文献が多い。備品では、昨年度において先送りとなったマイクロリーダプリンタが設置され、これまで収集したデータをデジタル化に資することとなった。この本格的運用は、2004〜2005年度の課題である。
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Research Products
(2 results)