2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14023235
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
小曽戸 洋 社団法人 北里研究所, 東洋医学総合研究所・医史学研究部, 部長 (90186693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町 泉寿郎 二松学舎大学, 東洋学研究所, 講師 (40301733)
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Keywords | 大塚修琴堂 / 岡田昌春 / 多紀元堅 / 森立之 / 橋本龍雲 / 長谷川弥人 / 大神文庫 / 杉山真伝流 |
Research Abstract |
当該研究の目的・計画にもとづき、平成15年度においては、平成14年度に引き続き、北里研究所・東洋医学総合研究所医史学研究部の管理下にある大塚修琴堂文庫・橋本龍雲文書・森枳園(立之)文書の書籍・文書類の修復を行った。冊子では約200冊、巻子・一枚物では50数点に及ぶ修理を終えた。修復技術は研究の結果、損傷の状態に適切に対応すべく新たな技法(糊噴霧法・表打ち法など)を開発し、道具・手法の改善によって作業能率も格段に向上した。 目録作成作業としては、従来の資料群に加え、杉山検校遺徳顕彰会の杉山真伝流古医書、名古屋市立大学薬学部図書館大神文庫の整理を終え、目録データをコンピューターに入力した。また本年1月に当研究所に移管された(財)日本漢方医学研究所石原保秀文庫(東亜医学協会旧蔵書)の目録整理と補修作業にも着手した。 前年度より行ってきた岡田昌春文書の名家自筆をはじめとする書簡・墨蹟資料の解読・翻字については主要なものは作業を終え、画像とともにコンピューター処理を行った。 3月末には平成14〜15年度の研究成果を包括し、下記のような内容を含む報告書を作成・出版する。 (1)修琴堂文庫、(2)岡田家文書、(3)多紀家文書、(4)森家文書、(5)浅井家文書、(6)橋本家文書、(7)長谷川文庫、(8)大神文庫、(9)杉山検校遺徳顕彰会古医書。以上については、それぞれ目録と調査所見および全体にわたる総合索引(著者名・書名)を付す。(10)伊藤鹿里文庫、(11)石黒不円文庫については調査所見を記す。 この報告書に平成14〜15年度当該研究の成果は集約される。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小曽戸洋: "宋版『備急総効方(備全総効方)』の書誌研究"杏雨. 6号. 202-221 (2003)
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[Publications] 町泉寿郎, 小曽戸洋, 花輪寿彦: "多紀元簡失脚の背景-医学館官立化当初の一事情"日本医史学雑誌. 49巻・2号. 205-221 (2003)
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[Publications] 町泉寿郎, 小曽戸洋, 花輪寿彦: "蔵書からみた大塚敬節の学問と人"日本東洋医学雑誌. 54巻・4号. 749-762 (2003)
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[Publications] 小曽戸洋: "和漢薬の来歴に関する新史料"日本医史学雑誌. 49巻・2号. 377-378 (2003)
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[Publications] 小曽戸洋: "江戸医学館の業績 多紀元簡・元堅の功績"漢方の臨床. 50巻・5号. 759-765 (2003)
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[Publications] 町泉寿郎: "江戸医学館の業績 医学館の歴史とその意義"漢方の臨床. 50巻・5号. 743-747 (2003)
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[Publications] 小曽戸洋(研究代表者): "江戸時代医学・本草学資料の整理と研究・成果報告書"北里研究所東洋医学総合研究所. 400 (2004)