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2002 Fiscal Year Annual Research Report

科学技術を応用した近世芸能の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 14023244
Research InstitutionIndependent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties

Principal Investigator

宮田 繁幸  独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・芸能部・民俗芸能研究室, 室長 (20342941)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 児玉 竜一  独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・芸能部・演劇研究室, 研究員 (10277783)
高桑 いづみ  独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・芸能部・音楽舞踊研究室, 室長 (60249919)
鎌倉 惠子  独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・芸能部・演劇研究室, 室長 (80204600)
武井 協三  国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60105567)
俵木 悟  独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・芸能部・民俗芸能研究室, 研究員 (30356274)
Keywordsのぞきからくり / のぞき節 / 近世芸能
Research Abstract

初年度である本年は、「のぞきからくり」の現存遺構の所在調査を中心に行った。
福岡市の町屋博物館・福岡県立博物館、大阪市の人権博物館「リバティ大阪」、姫路市の兵庫県立博物館、京都市のからくり人形館、金沢市の大野からくり記念館等において、所在調査と現存遺構の確認調査を行った。
「のぞきからくり」は呼称が一定せず、透視図法を用いた絵の板(種板)を交換して物語を展開する箱覗き式のもののほかに、のぞき眼鏡式の風景画鑑賞の装置をも「のぞきからくり」と称する事例が数多くある。
箱覗き式のものでは、旧来の遺構を参考として、種板を交換する機構を復元再生したものと、旧来の遺構の内、外側の覗き窓の機能のみを再現して、種板ではなく映像による再生に切り替えたものとがあり、近世期に遺構の詳細を知るためには必ずしも有効ではない事例も少なしとしない。
本年度はさらに、のぞきからくり遺構を入手し、所有するに至った。来年度以降、本遺構の調査をすすめ、欠損部を特定するとともに、補修復元することよって、遺構の再現を目指すことが可能となった。
「のぞきからくり」をはじめとする芸能では、語り物が付随するのが常であり、本年度は語り物に関する基礎的資料を収集するとともに、「のぞき節」として「のぞきからくり」の物語を口承伝承している演者を招き、「不如帰」「地獄極楽」ののぞき節の実演記録を行うことができた。現在、「のぞきからくり」とともにのぞき節を伝承・実演している演者は全国的にきわめて稀れであり、貴重な記録保存となった。
さらに来年度以降の基礎的資料として、歌舞伎の演出等の研究資料を複写・収集した。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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