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2002 Fiscal Year Annual Research Report

C型肝炎ウイルス感染による多中心的肝発癌に対する新たな予防法の開発

Research Project

Project/Area Number 14026017
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

青山 俊文  信州大学, 医学部, 教授 (50231105)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 那須 民江  名古屋大学, 医学部, 教授 (10020794)
原 厚  信州大学, 医学部, 講師 (70126697)
KeywordsC型肝炎ウイルス / PPAR / コア蛋白 / 肝発癌 / 多中心性 / ミトコンドリア膨満 / トランスジェニックマウス / レトロウイルス
Research Abstract

C型肝炎ウイルス・コア蛋白を発現するトランスジェニックマウス(雄)とPPARalphaノックアウトマウス(雌)を交配し、PPARalphaヘテロ・コア蛋白(+)マウスを作製した。このマウスの生後一週間生存率は93%(n=76)であり、順当な繁殖であった。この中から雄マウス35匹を選択し、長期飼育を試みた。次に、PPARalphaヘテロ・コア蛋白(+)マウス(雄)とPPARalphaノックアウトマウス(雌)を交配し、PPARalpha(-/-)・コア蛋白(+)マウスを作製した。この場合、雌雄を変えると不妊となった。固形標準試料をマウス繁殖に用いると、仔マウスの生後一週間生存率は4%(n=87)であり、繁殖の用を成さなかった。10%飽和脂肪食を用いると、仔マウスの生後一週間生存率は71%(n=94)に向上した。この中から雄マウス31匹を選択し、長期飼育を試みた。21-22ヶ月齢の雄マウスを解剖したところ、PPARalphaヘテロ・コア蛋白(+)マウスの肝発癌頻度は2.4%であった。PPARalpha(-/-)・コア蛋白(+)マウスの肝発癌頻度は3.8%であった。通常、コア蛋白を発現するトランスジェニックマウス(雄)の肝発癌頻度は30%程度なので、PPARalphaの発現量が低下すると、肝発癌頻度が著しく低下することが明らかになった。他の重要所見として、肝発癌の無い個体は脂肪肝を伴わず、少数ではあるが肝発癌個体は重度の脂肪肝を呈することが観察された。一部マウスは9ヶ月齢で解剖したが、肝発癌頻度は0%であった。肝発癌個体の肝正常部の電顕像はミトコンドリア膜に障害を呈していた。この障害はコア蛋白を発現するトランスジェニックマウスにおいて観察される電顕像と類似していた。非肝発癌個体の肝正常部のミトコンドリアは正常な構造を呈していた。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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