2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14030048
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥崎 大介 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (00346131)
薮田 紀一 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10343245)
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Keywords | マウス・メラノーマ / 自然転移能 / ギャップ結合 / コネキシン26 / ドミナント・ネガティブ / ダイ・トランスファー / オレアミド / 抗転移薬 |
Research Abstract |
我々はマウス・メラノーマBL6に高い自然転移能をもたらす原因遺伝子はコネキシン26であることを発見した。この成果を利用して、ギャップ結合形成の有無を評価できるダイ・トランスファー法を新たに開発して、独自に化学合成したコネキシン26阻害薬をスクリーニングできるようなシステムを設定した。これは新鮮なマウスの下大静脈片を取り出し、内腔側を上にして培養シャーレの底に沈め、その上に蛍光色素(BCECF)を取り込ませたメラノーマ細胞を播いてギャップ結合能を調べるという新たな技術である。そして、その過程でオレアミドがコネキシン26を阻害してダイ・トランスファー法によって測定したギャップ結合能のみならず、in vivoにおける自然転移を顕著に抑制することを見出した。そこで、阪大薬学部の北教授のグループとの共同研究としてオレアミドの派生物質を系統的に多数化学合成してダイ・トランスファー法により強いコネキシン26阻害活性を持つ薬物をスクリーニングした結果、MI-18,MI-22という2つの強力なコネキシン26を阻害薬を発見することができた。このうち、とくにMI-18はコネキシン26は強く阻害するがコネキシン43はほとんど阻害しないという選択的な阻害活性を示したという点で特筆に価する。なぜなら、コネキシン43を阻害すると心臓のパルスに影響を与える可能性があるので臨床的に使うのが困難となるが、コネキシン26の阻害だけならば副作用は少ないと期待できるからである。オレアミドおよびMI-18,MI-22のをin vivoでアッセイした結果、それぞれ対照の34%、15%、22%という癌自然転移能抑制能を示した。従来このような高い効果を閉め空いた薬物は無いので、この実験成果は画期的である。現在、さらに効果の大きい薬物を合成すべく系統的なスクリーニングを行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shimada, M., Nabeshima, K., Tougan, T., Nojima, H.: "The meiotic recombination checkpoint is regulated by checkpoint rad+ genes in fission yeast"EMBO Journal. 21・11. 2807-2818 (2002)
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[Publications] Yoshioka, N., Fuji, S., Shimakage, M., Kodama, K., Hakura, A., Yutsudo, M., Inoue, H., Nojima, H: "Suppression of anchorage-independent growth of human cancer cell lines by the TRIF52/periostin/OSF-2 gene"Experimental Cellular Research. 279・1. 91-99 (2002)
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[Publications] Fujii, T., Tamura, K., Masai, K., Tanaka, H., Nishimune, Y., Nojima, H.: "Use of stepwise subtraction to comprehensively isolate mouse genes whose transcription is upregulated during spermiogenesis"EMBO Report. 3・4. 367-372 (2002)
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[Publications] Kimura, S.H., Nojima, H.: "Cyclin G1 mediates the association of MDM2 with ARF and promotes p53 accumulation"Genes Cells. 7・8. 869-880 (2002)