2002 Fiscal Year Annual Research Report
各種変異p53遺伝子導入細胞のマイクロプレートによる放射線・制癌剤感受性の測定
Project/Area Number |
14030068
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
岡市 協生 長崎大学, 医学部, 助教授 (80124874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (00073130)
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Keywords | p53 / 癌治療 / スクリーニング / 放射線耐性 / 放射線感受性 / 制癌剤 / アポトーシス / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
1、4種類の変異p53遺伝子を導入した細胞の放射線感受性を測定したところ、放射線感受性がp53の変異部位によって異った。放射線感受性と相関している項目は、yeast functional assayの判定とアポトーシスの誘導であった。また、いくつかの制癌剤に対する感受性を調べたところ、制癌剤によって変異p53遺伝子導入細胞の感受性が異なった。 2、これらの実験結果をもとにして、データベースによる各種癌細胞におけるp53の変異部位を検索して、p53タンパク質アミノ酸配列全領域での変異部位、変異頻度、どのアミノ酸へ変異したかを調べて、作成すべき変異p53遺伝子のデザインを行った。 3、デザインした変異p53遺伝子を人工的に作成した。最終的には、癌細胞でよく見つかっている変異p53を70種類、リン酸化やアセチル化が起こる部位の変異を27種類作成した。 4、これら約100種類の変異p53遺伝子DNAを精製した。 5、精製した変異p53遺伝子DNAを細胞に導入した。リン酸化やアセチル化が起こる部位の変異p53遺伝子は、ほぼ全ての遺伝子導入が完了した。また、癌細胞でよく見つかっている変異p53は、約半数で細胞への遺伝子導入が行われた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Okaichi, K: "Low dose of wortmannin reduces radiosensitivity of human glioblastoma cells through the p53 pathway"Oncol.Rep.. 9. 859-862 (2002)
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[Publications] Okaichi, K: "Hypergravity modified the signal transduction of ionizing radiation through p53"J.Radiat.Res.. (in press).
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[Publications] 岡市協生: "癌細胞で見つかる各種変異p53遺伝子の作成"長崎医学会雑誌. 77. 329-331 (2002)
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[Publications] 岡市協生: "低線量放射線によるp53シグナルの環境ストレスによる修飾"広島医学. 55. 278-279 (2002)
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[Publications] 森田直子: "放射線照射による細胞遊走とp53の関わり"長崎医学会雑誌. 77. 332-334 (2002)
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[Publications] 岡市協生: "p53はどこからきたのか"放射線生物研究. 37. 43-52 (2002)
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[Publications] Okaichi, K: "Radiation and Homeostasis, "Low dose of wortmannin reduces radiosensitivity of cells""Elsevier Science B. V.. 359-362 (2002)