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2002 Fiscal Year Annual Research Report

感覚器プラコードで働く遺伝子群

Research Project

Project/Area Number 14034207
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

小林 麻己人  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (50254941)

Keywords感覚器 / 発生学 / トランスジェニック / ゼブラフィッシュ / 変異体スクリーニング
Research Abstract

頭部感覚器の形成過程は、感覚器プラコード形成から顕在化される。各感覚器の初期形成機構の異同の理解とその共通性・特殊性を生み出す分子群の同定を目的に、本研究ではゼブラフィッシュを用いた突然変異体のスクリーニングを試みた。我々は鼻と耳の原基が蛍光発光するトランスジェニックフィッシュSix4.1-GFPフィッシュを系統化しており、本研究においてはこれを活用した。一方、研究代表者は、異物代謝酵素遺伝子であるGstpが後期胚の鼻原基で強く発現し始めることを見いだした。これらは鼻における匂分子の消去に重要な因子群と予想され、鼻の機能形成過程に伴って発現が誘導されるものと考えられた。そこで、Gstp遺伝子の発現制御機構に着目し、感覚器の機能形成機構の解明にも取り組むことにした。Six4.1-GFPフィッシュの感覚器原基特異的な発光が異常になる突然変異フィッシュを単離し、その原因遺伝子を決定することにより、感覚器形成領域の決定からSix遺伝子の発現活性化までの間に機能する未知分子の遺伝学的な同定することを試みた。突然変異はエチルニトロソ尿素により導入し、スクリーニングは3世代交配法を用いて行った。具体的な突然変異体の探索は、1-2日胚においてSix4.1プロモーターによって駆動されるGFP発光を生体で観察し、4日幼魚の段階でin situハイブリダイゼーション法によりGstp遺伝子の発現を観察するという2段階の方法を用いた。解析ファミリー数が少ないため、これまでのところ、GFP発光またはGstp遺伝子の発現が異常になった系統は得られていない。しかし、心臓形成異常や腹側化変異体など、形態形成異常が観察された突然変異系統を10系統以上単離しており、突然変異導入は成功していると判断できた。今後さらに解析数を増やし、目的の突然変異体の単離を目指す予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Kobayashi, M.: "Identification of the interactive interface and phylogenic conservation of the Nrf2-Keap1 system"Genes Cells. 7(8). 807-820 (2002)

  • [Publications] Kobayashi, D.: "Early subdivisions in the neural plate define distinct competence for inductive signals"Development. 129(1). 83-93 (2002)

  • [Publications] 小林麻己人: "親電子性物質センサー分子同定を目指したゼブラフィッシュの活用"実験医学. 20. 1656-1661 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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